いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山法師生木に釘の孫の家(あ)

今日は孫どもの疎開生活第二弾最終日。最終日ということで、孫娘はやや感傷気味になっていた。「もう帰んなくちゃいけない。なんだか今回はとっても短く感じる」。(いや、短くないよ。じぃじにはずいぶん長く感じたよ)

伊豆の国市の小中学校は5/31(日)まで引き続きの臨時休校が決まった。孫たちの通う小田原の小中学校はどうかとママに訊いたら、それはまだ判らないと言う。が、国が4日後に「緊急事態宣言を1ヶ月程度延長する」意向であれば、小田原もそれに右へ倣(なら)えすることになるだろう。GW明けの5/7(木)は登校することになっているようだから、そこでその後の話があるのではないかな。

さて、臨時休校に伴う授業の遅れについて、各学校ではさまざまな試みがなされている。私の所属する学校でも、臨時休校の延長決定を受けて、一週間ごとに課題プリントを配って授業の遅れを取り戻すことにしたと、昨日配信されたメールにあった。

具体的には、子どもたちは学年クラスごとに指定された日時に登校してプリントを受け取り、一週間後の同じ曜日の同じ時間に登校して提出する、その際、次の課題プリントを受け取り、同じく一週間後に提出する、それを繰り返す、というもの。

いわゆる、プリントによるドリル学習だが、これだと、復習はできても、新しい単元に入っていけない。そこで、YouTube動画を配信して家庭でも教師の説明を見聞きできるように工夫したりする動きが出てきているが、それには、全家庭にインターネット環境が整っているという条件が前提になければならない。子どもたちはYouTubeの操作はお手の物だが、YouTubeの動画配信に慣れている教員はそんなに多いとは思えない。

それに、うまく配信できたとしても、それが教育活動であるからには配信しっぱなしというわけにもいかない。子どもたちの学習のつまずきの一つひとつに対処しなくてはならない。が、それはおそらく、単なるドリル学習の点検よりも数倍の労力を要する。それでなくても多忙な学校に、果たしてそこまで要求できるか。

例えば、対象の子どもたちが30人程度ならできるかもしれない。しかし、教科担当の先生は30人1クラス分だけ見れば済むのではない。平均30人×4クラスを見るのが普通である。そうなれば、絶対的に先生方の数が足りなくなる。

主要5教科(国社数理英)以外の実技を伴う体育や美術、音楽、技術家庭となると、教科担当が1人(体育は2人)であることも多く、それに、課題プリントだけでは評価しきれないという問題も抱えている。単に授業の代替としてYouTubeで動画を配信すれば済むという話にはならない。

机上の議論では解決が見えない学校現場の事情を鑑みるに、学校が再開されることがいちばんであることは論を待たない。一刻も早くコロナ禍が収束してくれることを願うばかりである。

孫どもはカミさんの車で午後6時半過ぎに帰っていった。しばらくは穏やかな日々を過ごせそうだが、一方、帰れば帰ったで一抹の寂しさを感じなくもない。

 

【今日の一枚】草むしりを終えた裏庭。

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孫が草むしりを手伝ってくれたおかげで、草茫々だった裏庭が見違えるほどきれいになった。手前の青葉は、植えて7年になる山法師の木。未だ花を見ない。もちろん赤い実も生らない。図体だけが大きくなって、今や一階屋根まで達している。

山法師の幹の真ん中に釘が刺さっていた。これは孫どもが結託してここへ秘密基地を作った時の名残。その時のあれやこれやを、孫娘が草むしりを手伝いながらずっとしゃべくっていた。

 

【タイムラプス】5月1日(金)5:16〜7:25の伊豆長岡の空。32秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10222799798365723/?d=n

今日もいたずらをされた。Vサインの手がちらと見える。