いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

自家製のジュースは甘し枇杷実る(あ)

全国高等学校体育連盟(全国高体連)は今日(4/26)、今年夏の全国高校総体(インターハイ)を中止すると決めましたね。1963年から毎年開催されてきたインターハイが中止になるのは初めて、だそうです。

ちなみに、第1回の開催は新潟県で、愛知県、大分県と続いて第4回の開催が青森県。青森県で開催されたとき、私は中1だった。

その年は土砂災害が起き、東北本線が土砂で埋まったために、急ピッチで海岸線を埋め立てて道を造り(今のバイパス)、選手たちの宿泊旅館ホテルが集中していた浅虫温泉から競技会場の青森市までバスでピストン輸送していたことをよく覚えている。

その2年後の中3に十勝沖地震があり、県中体連が中止になったのだった。

 

【今日の一枚】枇杷ジュース。

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「じぃじ水」(自家製梅ジュース)を切らしたので、孫たちに「じぃび水」(自家製枇杷ジュース)を作って飲ませた。感想は「あま〜い」。

そうです。「じぃじ水」は梅シロップで作るから程よい酸っぱさが夏バテ気味の体にちょうどいいが、「じぃび水」はトロンと甘いけれど、どこかピリッとしない。

それで孫たちには人気がなかったのだが、他に飲むものがないとなれば、ただ甘いだけでも手を出さざるを得ないのである。まあ、市販のジュースよりはよかろう。

庭の枇杷は、去年大々的に剪定した影響で結実しなかったが、今年はすでに小さい実が生っていて、6月にはだいぶ収穫できそうである。今年はもちろん一二三荘の梅でシロップも作るが、併せて庭の枇杷でもシロップを作るつもりでいる。

孫たちは枇杷を知らなかった。どんなの? と訊くから庭に連れ出して、これだよと見せてやった。

私も枇杷は青森にいる頃は見たことがなく、知ったのは東京に出て来てからだった。いや、東京も怪しい。初めて実物を見たのはどこだったろう。神奈川の平塚あたりだったろうか。よく覚えていない。食ってそれほど旨い果物とも思わなかったのだけは覚えている。

ところが、枇杷は庭に植えると病人が絶えないと昔から言い伝えらている由。このことは、今の庭に枇杷が植わってある関係で知った。なぜ、枇杷を庭に植えると病人が絶えないのだろう。

一説によると、枇杷の木は家に湿気をもたらすから、と言う。枇杷は常緑樹なので、冬でも葉は枯れない。それで、夏は直射日光を遮ってくれるものの、日差しが家に入りにくく、そのため家が湿りがちになり、その影響で病人が出やすいのだとか。

もっともらしい説だが、どうも眉唾だな。大体、枇杷を庭に植えるくらいの家は大概敷地が広く(うちは例外だが)、日差しを遮るところにあえて植えたりはしないだろう。

もう一説に、寒冷な地方では枇杷の実がたわわに実るまで何年もかかってしまう。それで、枇杷を楽しむ頃には人間は老いて死んでしまう。だから、縁起が悪いと考えられたという。

こいつも怪しい。枇杷の実を楽しもうという風流人は、そうそういない。

さらに、枇杷と剣道の関係からくる説。今でこそ剣道は硬い防具を着用して竹刀を振るが、昔は剣術の稽古に防具などつけなかった。それで枇杷の木で作った木刀を振り回し、血まみれになることが多かったことから、血の染みた木刀が忌み嫌われ、材料の枇杷を自宅に植えると病人が発生しやすくなると言われたという。このあたりになると、こじつけもいいところである。

ただ、怪しげな諸説の中で、それっぽいと思われる説が一つある。

それは、薬としての枇杷の効能である。その実も葉も昔から、高血圧予防、動脈硬化予防、がん予防、ウイルス疾病予防などに効くとされ、庭木に枇杷を植えていると見知らぬ病人が実や葉を求めて訪れるようになり、家人に病気が移ってしまったり、病人が多く訪れるから気味が悪いと思われた、というもの。

なるほど、これならいかにもそれらしい。

しかし、もしウイルス疾病の予防に効くのだとすれば、今回のコロナウイルス感染拡大予防にも枇杷は効くかもしれないと、昔の迷信に藁をもすがる思いの昨日今日である。

 

【タイムラプス】4月26日(日)5:18〜7:51の伊豆長岡の空。38秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10222735141349338/?d=n