いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

子をかばふ母身挺して鯉のぼり(あ)

夕方、カミさんが小田原の孫を連れて来るというので、孫に食わせる何か気の利いた食材はないかと「まごころ市場」にバイクを走らせた。

それが昼だったもので、市場の青物はほとんど売り切れ、店内も閑散としていた。ここでも買い占めの動きがあるのだろうかと鼻白んだが、野菜を買いだめてどうするんだろう。大量に買っても腐らせるばかりだろうに。ほうれん草など、茹でて冷凍庫にでも保存しておくのかな。

棚にあった青物は、山葵の茎と万能ネキくらいで、あとは粗方空だった。それで、せっかくだからと売れ残った棚から海老芋を2袋ほど買って来た。1袋300円×2=600円。

家に帰り、Amazon Musicの「読書のためのジャズ」を流しながら、コタツでせっせと皮を剥く。コタツはストーブを焚くほど寒くなく、かといって何も暖がないと寒いといった時に使う。ちょうどこの時期がそうだ。もともとコタツはカミさん用に買ったのだが、今では私も重宝している。

何かの作業をしながら音楽を聴くことはよくあって、最近はiPhoneでAmazon Musicが提供する音楽を聴くことが多い。特に庭の草むしりの時などは、ポケットにiPhoneを忍ばせて聴く。トイレに籠る時もそうする。で、今日の皮むきは「読書のためのジャズ」の気分。賑やかでなくてちょうどいい。

皮を剥き終えた海老芋を洗い、塩揉みして水に浸し、ちょいと酢を垂らす。海老芋の煮転がしのレシピに「酢を垂らす」とあった。

そうこうしているうちに孫たちが到着。もっと夕方遅くと思っていたら意外に早かった。孫二人は踊るように家に入って来て、まずやることはというと、決まっている。お兄ちゃんはパソコンを占領し、孫娘はiPad iPadと叫ぶのである。

というわけで、またもや怒涛の孫の世話が始まる。今度はいつまでいるんだあ? お願いだから早く学校を再開させて。

 

【今日の一枚】ブランコ公園の鯉のぼり。

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どなたのご提供だろうか。去年も同じ場所に同じ鯉のぼりが揚がった。

♪屋根より高い 鯉のぼり 大きい真鯉は お父さん 小さい緋鯉は 子どもたち……♪は、童謡「鯉のぼり」だが、緋鯉はお母さんだとばかり思っていたら、「子どもたち」だったんですね。では、写真にあるような青と緑の鯉は、いったい何?

これが「子どもたち」だと思われる。鯉のぼりは時代によって揚げ方が異なっていたらしく、鯉のぼりの起源の江戸時代は、単に真鯉1匹だけだった由。家に男の子が生まれたら、その子の立身出世を願って真鯉1匹を揚げた。これが明治になってから真鯉と緋鯉がセットで揚げられるようになり、2匹セットが昭和30年代まで続く。そして東京五輪の影響で青や緑が加わって、それが「子どもたち」を表すようになり、緋鯉は母を表すようになった。どうも、そういうことらしい。

童謡「鯉のぼり」は昭和6年に作られた歌だから、当時の緋鯉は「お母さん」ではなく、「子どもたち」のことだったんですね。

 

【絵日記】岡江久美子(No.132)

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訃報を聞いて、描かずにはいられませんでした。こうして見ると和服がとてもお似合いの方ですね。和服の柄をうまく描けなくてごめんなさい。

 

【タイムラプス】4月24日(金)6:35〜9:19の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10222709562229876/?d=n