いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

柿若葉裏まで雲を透き通す(あ)

大場(三島)の病院で定期検診。行くと、受付カウンターには透明のビニールシートが、拳くらいのスペースを残して吊り下げられていた。待合室のベンチは廊下も含めて7脚あるが、診察待ちの人が密接しないようにスペースを空けて座っていた。あえてベンチに座らないで立っている人もいた。それら全員が例外なくマスクをしている。

診察室の入り口には院長名で、全員マスクを着用しなければいけない旨の注意書きが貼られてあった。マスクを忘れた人はどうするんだろうと思っていたら、100円で買うようにと、これもしっかり書いてあった。

待合室のモニターから流れるビデオ映像で、糖尿病患者が新型コロナウイルスに感染したときのリスクを説明していたが、全体的に「そいつは大変だ」という逼迫した感じはなかった。ただ、治療に来た病院で感染したらやだなあという雰囲気は感じられた。

待合室で順番を待っていると、廊下の奥から名前を呼ばれた。通常そんなことはない。私の名を呼んだ看護師は、「○○子先生(いつも私が診てもらう先生)だと待ち時間が長くなるので、院長先生に診てもらうのでもいいですか?」と言う。

水曜の午後は、通常なら院長先生は診察しない。が、コロナウイルス感染拡大防止のためにも長く病院にいるのはよろしくないとの判断で、院長先生が助っ人を買って出たということなのだろう。院長先生と主治医先生との間柄はよく判らないが(別姓のご夫婦と見ているが)、病院にいる時間を極力短くするという対応に異論はないので、今日は院長先生に診てもらうことにした。

すると、奥の廊下のベンチに座って程なくして中から声がかかった。うん、これなら無駄に長く待たされなくていい。

院長先生は私のカルテを見ながら問診する。その話の中で、「ここ10日ばかり孫が来ていて、孫に栄養のあるものを食わせようと焼肉なんかを食わせたりして、ついでに私も食ったもので、もしかしたらHbA1C値が上がっているかもしれません」と私が言うと、「いえ、前回よりも下がってますよ」と院長先生。カルテに貼られたデータメモを見ると、なるほど、前回より0.2ポイント下がっている。

今回は自堕落な食生活だったから、絶対的にHbA1C値は元の大台に戻っているはずと覚悟していたが、むしろ下がっているとは意外や意外、嬉しい誤算である。が、院長先生は、私のぬか喜びをたしなめるかのように、「これから上がってくるかもしれませんよ」と付け加えることを忘れない。

次に、「お孫さんはどちらからいらしてたんですか?」と院長先生が訊くので、「小田原です」と答える。すると院長先生は、えっ? というふうに「それは微妙ですね」と言ったものだ。院長先生の「微妙」の真意がどのあたりにあるか一瞬計りかねたが、たぶん首都圏からウイルスを運んできた可能性を疑ったのかもしれない。

静岡県は今日4人のコロナウイルス感染者が出ている。首都圏が仮に一段落したとしても、近隣周辺は今なお予断を許さない状況にあることは変わりないので、そういう点で静岡県の病院も前以上にピリピリしているような感じがした。

 

【今日の一枚】柿若葉。

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「柿若葉」は好きな季語。下から見上げると、明るい日差しが透けて見えて、いかにも初夏らしい爽やかさだ。

 

【絵日記】ジャッキー吉川(No.130)

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仕上がり約1時間半。スーツに質感がなく、全体的に雑。もっと丁寧に彩色するんだった。

 

【温泉】一二三荘。

今週から卵焼きを始めた。300円。どんなもんか、試しに食ってみるか。

 

【タイムラプス】4月22日(水)6:03〜9:29の伊豆長岡の空。25秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10222686774500197/?d=n