いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

仲春や仕出し弁当菜の苦し(あ)

朝、ウグイスの鳴く声で目覚める。鳴き声はまだうまくないが、未完成の鳴き声がまた早春らしくていい。おっと3月も16日じゃ、もう仲春か。だったら、もういい加減うまく鳴いてくれないと困るな。

今年の桜の開花は例年より早いのではないかと予想し、卒業式のある3/19あたりはだいぶ花開くだろうと思っていたら、ここへきてグッと冷え込み、今日確かめたら、職場の桜並木の桜はまだ固い蕾だった。

桜の咲き具合を気にするのは、卒業式の送辞の指導を担当しているからである。答辞も送辞も、書き出しの定番は「桜」で、読み上げる本番に合わせて「まだ蕾」とか「三分咲き」とか使われる。私は、この型通りの挨拶があまり好きでなく、個人的には別の表現にしたいと思うが、今年の送辞を読む子は、過去の文例を参照して定番の「桜」を選んだ。私はそのことにとやかく口をさし挟む気は毛頭ないので、読む子がその表現を選んだのなら、それを尊重する。それで、3日後の桜の咲き具合がどうなっているかを気にしている。

送辞を読み上げる子は今日も登校した。先週とは違って今日は一人だけの登校だから、さすがにこの前のようなスーパーマリオぴょんぴょんはやらないだろうと思っていたら、今日もしっかり見せてくれましたよ、ぴょんぴょん。それで、昇降口を入ってすぐの「一タモ(一階多目的室)」のテーブルに就いたら、「汗かいちゃった」だって。ほんと、面白い子だよ。

家で直してきた原稿を読み上げたら、6分48秒だった。本番はたぶん読み急ぐだろうから、今日のタイムより幾分早くなるだろう。大体6分30秒くらいか。書き出しの「桜」は、「蕾も膨らみはじめ」になっていたから、まあそれくらいが無難なところかと妥協した。

書き上げた送辞にゴーサインを出し、持参のサインペンで奉書紙に清書させた。終わったら職員室に声をかけろと言い残してテーブルを離れたが、待てど暮らせど「終わった」と言いに来ない。だいぶ待っても言いに来ないので覗きに言ったら、まだ原稿用紙の2枚目を書いているところだった。これは、ほとんど写経のスピードですね。一字一字を、丁寧に丁寧に書いている。ぴょんぴょん跳ねる茶目っ気がある一方で、こういう生真面目さも兼ね備えている。これが中学生なんだな。この子、一年後はどんなふうに成長しているんだろう。一年後の卒業式を見てみたいな。

よかったら(送辞の)続きをお家で書いてもいいよと言ったら、そうすると言って昼前に帰って行った。でも、書き上げてまた明日来ると言うところをみると、読み上げにまだ不安があるんだな。いいよいいよ、明日また練習をしよう。

 

【今日の一枚】「とん一」の弁当。

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田京駅改札の裏側に「とん一」というとんかつ屋がある。臨時休校になって給食がなくなってから、職員室の若い男衆を中心に昼食に出かける場所で、休日に私も何度か利用したことがある。これまで二度ほどブログで紹介したが、ここのカツ丼はとにかくうまい。

「とん一」が仕出し弁当を扱っているとは知らなかった。先週、若い衆の一人が弁当を仕出すことを知って5人分ほどまとめて頼んだところ、立派なな弁当だったので、私も頼むことにした。これで560円だもの、頼まない手はない。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】3月16日(月)5:45〜7:10の伊豆長岡の空。21秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2902363769821481/?d=n