いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

伝統の幟五色に春きざす(あ)

横浜の呑兵衛ランナーが、宮古島の泡盛を手土産に呑みに来た。今はマラソンシーズンであちこち走り回って忙しいだろうに、そんな忙しい中でもわざわざこうして訪ねて来てくれる。ありがたいことだと思う。

彼とは昨秋10月の頭に弘前で呑んでいる。彼が弘前のアップルマラソンを走り、たまたま同じ日に私の方は、弘前で住職をしていた、今は亡き高校の同級生の寺に挨拶をしに行ったことで、互いに都合をつけて宿近くの居酒屋で呑んだ。

そのときにつまみで頼んだのが津軽郷土料理の「けの汁」。その「けの汁」を年末に私が作ったというので、そいつを食いに年明け早々に行くからとメッセージをもらっていた。が、1月中はうまく都合がつかなかったようで、2月の今日にようやく時間が取れたらしい。

彼とは横浜の高校で一緒に仕事をした仲で、同じサッカー部の顧問でもあった。試合後の反省会で、昼から呑みまくり、お互い財布の中身を確かめもせずにそのまま呑み続け、気がついたら10時間も呑み続けて持ち合わせが足らなくなったという、前人未到の伝説を作った相棒である。

その後、彼はマラソンに目覚め、三浦マラソンには毎年欠かさず出場している。そして私はというと、立派な糖尿病になり、毎年欠かさず三浦マラソンの応援に駆けつけている。というと聞こえはいいが、要は、彼とそのランナー仲間が走った後の反省会に顔を出すのを楽しみにしているだけである。

「けの汁」はこの日のために冷凍しておいた。それを薪ストーブで温めて彼に出す。煮詰まって汁がなくなったけど、彼はそれでも旨い旨いとお代わりしてくれた。今回挑戦した里芋の煮っ転がしも旨いと言ってつついてくれた。実は彼は手料理が大の得意で、特に鶏の唐揚げは逸品である。今でも息子さんに毎朝弁当を作っているそうで、それだけに手料理には絶対の自信を持っている。そんな彼が私の作った料理に旨いと言ってくれるのが何より嬉しい。

今日、彼はビデオ動画をスマホで見せてくれた。前に見たことがあるかもしれないがと言ったが、私は初めて見る。動画には、高校時代のサッカー部のメンバーが母校のグランドで楽しそうにボールを蹴っている姿がBGM付きで映し出されている。当時はもちろんビデオカメラなどなく、8ミリフィルムで撮ったのをビデオ編集を得意とする仲間がYouTubeでも見られるようにしたのだそうだ。

お宝の動画ですね。モノクロでいかにも時代を感じさせるが、それだから余計に青春の輝きが見てとれ、ちょっぴりうらやましかった。

 

【今日の一枚】「おいなりさま」の幟旗。

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昨日は初午で、稲荷大明神の祠を持つ家々には「おいなりさま」の五色の幟旗が立った。これは、「まごころ市場」へ行く途中のお宅にあった祠。このように、昔ながらの伝統行事が脈々と受け継がれている。

それで今日、2/7(土)に撮ったお宅の前を通ったら、初午の幟旗はきれいに撤去されていた。初午の日が終わればぱっと日常に戻る。そのあたり、なかなかに潔い。

 

【書】「律」リツ・リチ・のり(No.384)

▼甲骨文

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▼金文は無し。

形声。音符は聿(いつ)。聿に律の音があるのは、位(い)に立(りつ)の音があるのと同じ。聿は筆の形と又(ゆう=手)とを組み合わせた形で、筆の意味。筆(聿)を立てて建物の位置・配置を定めるように、一律に公布するの意味を示す字である。それで「のり、おきて、さだめ」の意味となる。<『常用字解』より>

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】2月10日(月)5:48〜7:17の伊豆長岡の空。22秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2828765263847999/