いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

午後の陽を閉ぢて市松白障子(あ)

午前10時、久々に「まごころ市場」に出かける。年末にけの汁の具材を買いに行ったらキクイモがあったので、今日もそれを目当てに行ったのだったが、残念ながら棚にはなかった。代わりに里芋を買ってくる。

里芋は煮っ転がしを作るのに買った。実は、里芋の煮っ転がしを私は作ったことがない。だいたい、青森では里芋を見たことがない。青森で芋といえば、馬鈴薯のことをいう。

里芋の煮っ転がしを作ろうと思ったのは、今まで作ったことがないからというのもあるが、明日来る呑兵衛ランナーと一緒に食おうと思ったから。

せっせと皮を剥いて、塩揉みでぬめりを取って、水、和風だし、醤油、みりん、砂糖を入れて、中火で煮込むこと30分、のはずが、晩酌をしているうちに鍋のことをすっかり忘れ、焦げ臭い匂いに気づいて火を止めたら、汁がすっかりなくなっていた。1時間は優に煮込んでいたと思われる。

里芋はゆるゆるすぎるくらい柔らかくなって焦げ目も生じているが、食ってみたら、なに、食えないことはない。かえって焦げ目ができるくらいがちょうどいいのさ。

いやいや失敗でしょう。だいたい呑みながら料理するというのが料理をなめている。呑むなら料理を作ってからにすべし。でも待ちきれないんだよなあ。

その点、鍋料理はいいね。あれは料理の出来具合を見ながら呑めるもの。ぐつぐつ煮える鍋を皆でつつきながら呑る一杯は最高だ。それをやりたくて囲炉裏を居間にでんと置いたのだったが、自慢の鉄鍋がサビついてからというもの、囲炉裏を囲んでの鍋料理もとんとご無沙汰になってしまった。いつかまた復活したいねえ。

 

【今日の一枚】市松模様の障子紙。

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年末年始に孫が来たときに2階八畳間の障子紙を破かれ、張り替えようと思いつつ今日まで放っておいた。独りで暮らしていると破れ障子も一向に気にならない。

それがちょいとお客さんを迎えるとなると、そうはいかない。あまりみすぼらしいところを見せたくないので、それなりに繕っておこうという気になる。明日、呑兵衛ランナーが津軽料理のけの汁を食いに横浜から来るという今日、うっちゃっておいた障子の張り替えをすることにした。

クリーニングに出したワイシャツを受け取りがてら、田京駅近くのホームセンターに行く。最初、孫に破かれないようにプラスチックの障子紙にしようと思ったが、隣に洒落た模様の障子紙があったので、そっちを買うことにした。それがこの市松模様の障子紙。

障子紙は糊ではなく両面テープで貼った。貼ってみて、両面テープよりも、やはり従来の糊の方が貼りやすい気がした。両面テープだとすぐひっつくから貼り直しの微調整が効かない。

貼り終えたばかりの障子をながめながら一息つき、やっぱり障子って落ち着くなあとしみじみ思ったことだった。

 

【書】「立」リツ・リュウ・たつ・たてる・のぞむ・つくる(No.833)

▼甲骨文

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▼金文

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会意。大と一とを組み合わせた形。大は手足を広げて立つ人を正面から見た形。一はその立つところの位置を示す。立は一定の位置に立つ人の形で、「たつ」の意味となる。その立つ場所を位(くらい)といい、立を「位につく、のぞむ」の意味に用いる。(中略)設立(新しく制度や組織などを作ること)・創立(会社・学校などの団体・組織などを初めて作ること)のように、「つくる」の意味にも用いる。<『常用字解』より>

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】2月9日(日)6:20〜8:42の伊豆長岡の空。35秒。

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