いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

水温む手書き駅伝幟旗(あ)

日めくりカレンダーを2月1日のにしようとしたら、一つ手前の紙に「2月 梅湯」と載っていた。

「咲き頃の梅の花を花瓶に生けて、浴室に置くことによって香りがこもる。植物に含まれる芳香物質をかいだり、肌にすりこんだりして健康作りをすることをアロマテラピーといい、梅の香りもストレス解消に効く」のだそうだ。

ほほう、そうですか。ではひとつ、せっかくだから試しにやってみますか。今年の庭の梅は結構にぎやかに花を咲かせているから、数本花瓶に生けて内風呂に浸かってみるのもよかろう。でも、内風呂は体が芯から温まらないからな。雨で一二三荘へ行けないときにやってみます。

今年は、朝に日めくりカレンダーをめくるのが一つの楽しみになった。そこから得られる情報は大したものではないが、そこに盛られた情報に目を通すと、なんだか季節と一体になって暮らしているという実感がわく。昔の人たちの暮らしの匂いというか、そんなものを感じる。それに、紙を一枚めくるというたったそれだけで、なんとなく昨日と今日の境にちょっとしたメリハリが生じるようにも思える。そこが気に入っている。

 

【今日の一枚】晒し木綿に書いた「咲き誇る」。

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明日2/2(日)の市駅伝大会の応援に幟旗をこしらえようと思っていたところ、うまい具合に和ダンスの奥から晒し木綿が出てきた。カミさんが息子娘のおしめを作るのに買ったものと思われる。横須賀→平塚→藤沢と引越す中で、いつでも処分できるはずだったのに、捨てる踏ん切りがつかなかったのだろう。ところどころ薄茶色の染みが付いているが、それも味と思えばいい。

これに字を書くのに墨汁だとにじみがひどいと思って、最初はペンキとハケで書いたらどうかと考えた。それで、ハケと赤のペンキを昨日のうちに買っておいた。

部活の練習から帰ってきて、昼食もそこそこに書いてみたが、ペンキだとベトっとして筆(ハケ)が走らない。何度やってもうまくいかない。失敗してはハサミで裁つのを繰り返していたら、とうとう一反を使い切ってしまった。

そこで別の晒し木綿一反を取り出し(タンスには晒し木綿が全部で三反あった)、物は試しで墨汁と長鋒羊毫筆で書いてみた。そうしたら思ったほど滲みがない。これはいけると4枚ほど書いた中の、最後に書いたのがこれ。行書はこの1枚だけだが、奇をてらわずに書いたのがよかったか。字体は『五體字類』を参照した。

 

【書】「翌」ヨク・あくるひ(No.375)

▼甲骨文

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▼金文

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形声。音符は立(りつ)。立に位(くらい)・昱(よく=あきらか)の音がある。古い字形では翼(つばさ)の象形のままの字があり、のち音符として立を加えた字形とする。古くは翊(よく)に作り、のち翌の形となった。翊は甲骨文字に祭日の名としてみえており、五祀(ごし)周祭の中の明日の祭りの名であるため、のち「あくるひ、あす」の意味に用いる。翊と翌は同じ字であるが、のち翊は翼と通じて「たすける」の意味に用い、あくる日の意味には翌を用いる。<『常用字解』より>

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】2月1日(土)6:06〜7:55の伊豆長岡の空。27秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2809793775745148/?d=n