いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

冬の雷しびれる石の碁盤音(あ)

【今日の一枚】NHK杯日曜囲碁トーナメント戦(12/1)の終局盤面。

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黒番・張栩九段対上野愛咲美女流本因坊との一戦は、中央の黒石を殺しにいった白石が逆に飲み込まれて投了。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの上野女流本因坊(18)ではあったが、ベテラン張栩九段(39)の着実な裁きの前には力を発揮できなかった。

囲碁のことを別名「爛柯(らんか)」というとは、今日の毎日新聞コラム「余禄」で知った。柯はオノの柄、爛は腐ってぼろぼろなさまをいうそうな。昔、山中に入った木こりは童子が碁を打っているのに出会い、見ている間にオノの柄が腐っていたという中国の伝説に由来するのだとか。

そこまでのめり込まずとも、いざ碁を打ち始めたら時間の経つのも忘れるということはよくある。敵を攻めているつもりが逆に攻められていた、なんてのはしょっちゅうで、だから碁は面白いとも言える。

その碁をしばらく打てていない。碁はこれまで土曜の午後に水晶苑の囲碁サロンで打っていたが、最近はとんとご無沙汰である。土曜の部活に出るようになったからだが、それでも部活の練習は午前中で上がるので、囲碁サロンに顔を出そうと思えば時間的には可能だ。が、その前に疲れてしまって、昼食を摂った後は行く気がすぼんでしまう。

年をとったなあと思う。以前はそんなことはなかった。勇んで碁を打ちに行っていたのに、今はそんな気も薄れてきた。体力の衰えは気力も衰えさせるものなのか。

囲碁サロンに集まる人たちは、いずれも私よりはるかに先輩の人たちばかりで、60代は私一人しかいない。みんな70代、80代で、すこぶる元気。碁を打つ顔が生き生きしている。何ものにも縛られず、気の合う仲間と碁を打てる至福の顔だ。

私もそうなるはずだったんだがなあ。今はまったくゆとりがない。ともかく与えられた仕事を毎日毎日こなすだけで精一杯。あともう少し、あともう少しと、老体に鞭打ちながら3月のジエンドを指折り数えているところです。

 

【書】「丙」ヘイ・ひのえ(No.319)

▼甲骨文

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▼金文

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象形。器物の台座の形。また槍(やり)や杖(つえ)の石突(いしづき=柄の端の、地面に突き立てる部分)の形で、柄のもとの字である。商・〓1(いつ=ただす)・裔(えい=ちすじ)などの形からすると、辛(入れ墨をするのに使う大きな針)や兵器の矛(ほこ)を立てたり、衣を懸(か)けたりするときの台座として用いるものである。十干の第三「ひのえ」の意味に用いるのはその音を借りる仮借(かしゃ)の用法である。(中略)丙午(ひのえうま)の年に生まれた女性は気性が強く、夫を食い殺すという迷信は、中国の明(みん)代(14世紀〜17世紀)に生まれ、江戸時代以降わが国でも多くの人に信じられ、現代でも影響力を持っている。<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】12月4日(水)5:39〜7:20の伊豆長岡の空。25秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2684687391589121?d=n&sfns=mo