いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

悴むや昨日辛抱今日辛抱(あ)

「文部科学省が公表した学校基本調査(速報値)によると、本県(青森県)は今年3月に高校を卒業して就職した人に占める県外就職の割合が全国で最高の45.6%だった」と東奥日報コラム「天地人」にあった。それで、「県は12月から来年1月にかけて『保護者・教師のための県内企業説明会』を開催することになった」とか。

私は高校まで青森で過ごし、東京の大学を卒業してからは神奈川に就職した。以来40年近く神奈川で暮らし、定年の一年前に早期退職して伊豆にセカンドハウスを得た。そして今はそこを終の住処と定めて住んでいる。

大学時代に親交を深めた同郷の面々は、タイミングの違いこそあれ、最終的には皆青森に戻った。私だけが戻らなかった。

戻ろうと思ったことはあった。一つは、青森県の教員採用試験に受かったとき、もう一つは退職したとき。

教員採用試験は青森県と神奈川県と2県受けて両方とも合格をもらった。が、そのときすでにカミさんは地元・横須賀の学校に勤めていたこともあって、神奈川にそのまま残ることにした。

退職時は、青森の家を継いだ実兄が実家の土地を私に譲ると言ってくれたのだったが、上物を建てるだけの蓄えがなかったことで断念せざるを得なかった。

本気で青森に帰って、そこで骨を埋める気持ちがあったなら、住む場所くらいはなんとかなったかもしれない。でもそうしなかったのは、カミさんの意向が孫と遠く離れて暮らすことに否定的だったことと、働く場が果たして青森で見つかるだろうかという不安があった。

高校を卒業したら、さっさと青森を後にする気持ちは、まさに私がそうだったからよく判る。私は別に青森は嫌いではないし、むしろ好きだ。青森に生まれ育ってよかったと思っている。でも、職を得るとなると話は別。もし若者を青森にとどめさせたかったら、もっと魅力的な働き先を開拓するしかない。地方で立派に名をなしている企業もあるのだし、そういう企業に倣って、新しい文化を地方から発信していけたら、少しは青森にとどまる若者が増えるのかもしれない。

 

【今日の一枚】最寄りのガソリンスタンド。

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今日の夜と明日の朝の冷え込みに備えて、雨の中、灯油を買いに下のガソリンスタンドまでバイクを走らせた。明日の金曜は夕方に灯油販売車がやってくるが、ひとまず灯油販売車が来るまでの寒さしのぎに18L1缶買っておくことにした。

それにしても昨今のガソリンスタンドはほとんどがセルフサービスで、「いらっしゃいませ」の声が聞かれなくなった。ガソリンスタンドは高校生にとって格好のアルバイト先で、凍てつく夜にも油まみれのこごえた手で給油してくれたものだったが、今はその姿はない。アルバイト店員がガソリンスタンドから消えたのは人件費節減でやむを得ないにしても、どこか一抹の寂しさを覚える。

【書】「復」フク・かえる・むくいる・くりかえす(No.313)

▼甲骨文

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▼金文

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形声。音符は〓1(ふく)。〓1は容量をはかる量器を逆さまにした形。道路の意味の彳(てき=十字路の形である行の左半分)を加えて、道路を歩いて「かえる、もとへかえる」の意味となる。復讐(ふくしゅう)・復讎(ふくしゅう)・報復(仕返しをすること)・反復(くりかえすこと)のように、「むくいる、くりかえす」の意味に用いる。<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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【温泉】雨につき内風呂で我慢。

 

【タイムラプス】11月28日(木)5:40〜7:39の韮山方面の雨空。29秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2670876629636864?d=n&sfns=mo