いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

身の丈を知り万両の紅淡し(あ)

朝日新聞「好書好日」(デジタル版)にマテウシュ・ウルバノヴィチさんが紹介されていた。新海誠監督「君の名は。」の背景美術を手がけたイラストレーターとのことだが、残念ながら私は「君の名は。」をまだ観ていない。だから、どんなイラストを描く方なのか知らなかった。

紹介の記事には併せて5枚の作品が載っていた。それを観て驚いた。夜の東京の風景が、細かなディテールまで描かれている。

「東京の夜の風景を描く際に心がけた点はありますか?」と問うインタビューに、「普通の日常を描くために、小さいディテールを意識しました。例えば、マンションを描く時にも、室外機を描くと日本っぽくなるんですよね。室外機は皆が普段目にしているもので、綺麗かと言われれば別に綺麗じゃない。でもなんとなく、その風景を見ていると何かストーリーがありそうなんです」と答えている。

なるほど、「ストーリー」ね。その「ストーリーがありそうな」風景を絵に表すんだな。うん、いいヒントをもらった。

いいヒントをもらったけど、さてそれが私に描けるかというと、そう簡単にはいかない。まずは技術を磨くことが先決かな。

彼はiPadで写真を撮り、自宅兼アトリエで水彩画を描き込んでいくという。私の場合は水彩絵の具ではなく、Apple Pencilを使って直接iPad Proに描く。アナログの水彩画も魅力的で、彼の、雨に濡れた舗道に映し出される夜の街灯りの絵などを見ると、アナログの水彩画に戻りたい衝動に駆られるが、ここまで来たらもう後戻りはできないと自分に言い聞かせて、デジタル画一本でやっていくつもりでいる。

 

【今日の一枚】庭のマンリョウ(万両)。

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ちょうど赤く色づきはじめたところ。

この万両、いつの間にか増えて、今日数えたら10本もあった。

一方、同じめでたい南天の実だが、こちらはどうしたわけか4粒しか実をつけていない。6月にはたくさんの花が咲いて、今年こそ赤い実で埋め尽くされると思っていたのに、ああ残念。今年も万両で我慢しましょ。

 

【書】「番」バン・ハン・ハ・あしうら・かわる(No.294)

▼金文

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獣の足うらの形。釆(べん)は獣の爪(つめ)の形で、爪を含めた獣の足のうらの形である。[説文]二上に「獣足、之(こ)れを番と謂(い)ふ」とある。獣の足うらの意味にはのち蹯(はん=あしうら)を用い、番は交番(交替して番に当たること)・順番(順を追って交替して事に当たること)・当番(順に入れ代わってする仕事の番に当たること)・輪番(順番にその役に当たること) のように、「かわる、交替」の意味に用いる。<『常用字解』より>

 

【絵日記】マテウシュ・ウルバノヴィチ(No.115)

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唇の紅がちょっときつかったな。

今回も「ソフト鉛筆」ツールだけで描いた。これで約1時間半。Tシャツの水玉模様を描くのにいちばん時間を費やした。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】11月9日(土)5:27〜7:26の伊豆長岡の空。29秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2628413913883136?d=n&sfns=mo