いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

古都の寺とろりと曇る菊日和(あ)

今日は2年生校外学習の引率で鎌倉へ行ってきた。

朝7時に「伊豆のへそ」に集合し、7時10分にバス3台で出発。2年生は4クラスだが、クラスを割って方面別に分乗したのでバスは3台で済んだ。

私は3号車に乗った。先生方の連絡はLINEでやり取りし、道路情報などリアルタイムで確認し合う。今やそれが当たり前のようで、私も昨日、急遽グループに招待されたが、バス走行中のやり取りは、同乗の他の先生に任せて私はロム(Read Only Member)に徹した。

バスは高徳院(鎌倉大仏)前に、予定より30分ほど遅れて到着。ここで降りた班のいくつかに写真撮影を頼まれ、鎌倉大仏をバックにパシャパシャ撮る。小学生の団体がたくさん来ていて、境内はごった返していた。今は観光シーズンなんだな。

高徳院から長谷寺へ移動する。ここも小学生の団体でいっぱい。ひとまず観音堂まで上がり、海を眺めてから階段を下って長谷駅へ向かう。ところが、長谷観音前交差点から駅までの歩道が小学生の一団で溢れかえり、長蛇の列ができている。それで引率した班の子に鎌倉駅まで歩くかと提案したら、鉄道マニアの子がどうしても江ノ電に乗るんだと言って聞かない。

やっとこさ乗り込んだ江ノ電も、長蛇の列がそっくり電車に移動して超満員。そこで私は、先に座席に座っていた外国人に肩をポンと叩かれた。座っていた席を私に譲る、というのである。こんなことは初めてである。私がそんなに老人に見えたのだろうか。これは、かなりショック。

鎌倉駅から小町通りに入り、途中で脇へ抜けて若宮大路に出る。豊島屋で鳩サブレーを買った後は「天金」で昼食を摂り、集合時刻まで鶴岡八幡宮の中を散策。学生時代の年末年始アルバイトで破魔矢を売った場所にも立ち、一万円札がバンバン飛んだあのときの光景を懐かしく思い出していた。

帰りのバスは、稲村ヶ崎の片道通行の渋滞を避けるために、大船駅の方から大きく迂回して腰越に出る。そしてそのまま西湘バイパスに乗り、途中のパーキングエリアでトイレ休憩を取るはずが、先の台風でそこが使えないことが判明。さて困ったと急遽別のトイレ休憩場所を旅行業者経由で当たってもらい、鈴廣かまぼこに何とかトイレをお願いすることになったのは幸いだったが、旅行業者だってそんなことは事前に判っていたはずで、なぜ最初から鈴廣かまぼこにしなかったのかと、その不手際に非難轟々。そりゃそうだ。

その他、北鎌倉で電車の窓ガラスが割れた事故に遭い、予定変更を余儀なくされた班もあったが、参加者が全員無事に帰ってこれたことは何よりの校外学習でした。

 

【今日の一枚】「てんきん」の鎌倉丼。

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鎌倉学習で引率した子たちと「てんきん」で昼食。

この店に入ったのは何年ぶりだろうか。確か、初任の学校の送別会で一度利用したと覚えている。だとすると、今から40年近く前ということになるか。

鎌倉学習の引率の話が回ってきたとき、昼食場所をどこにするかに迷いはなかった。ここしかない、と思った。ネットでメニューを確認し、子どもたちに見せたら好みが一致し、そこでよいと決まった。

鎌倉丼、である。鎌倉丼とは、卵とじカツ丼のカツを海老フライに替えたものといえばいいだろうか。かかったタレが美味で、ふはふは言いながらアツアツを平らげました。子どもたちが満足そうに食べる顔を見ながら私も満足。紹介した甲斐がありました。またいつかあの子たちが鎌倉に行く機会があったら、今日の味を思い出してくれるかな。

 

【書】「配」ハイ・くばる・めあわす(No.285)

▼甲骨文

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▼金文

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酉(ゆう)と己(こ)とを組み合わせた形。酉は酒器・酒樽の形。己は古い字形によると卩(せつ)で、跪(ひざまず)く人の形。酒器の前に人が跪く形が配で、酒器と人とを組み合わせる、人に酒器をわりあててくばることをいい、男と女を「めあわす(結婚させる)」、「わりあてる、くばる」の意味となる。また支配(他の人を自分の思う通りに動かすこと)のように、「したがえる」の意味にも用いる。(後略)<『常用字解』より>

甲骨文は、重い酒樽を体全体で支えて豪快に呑もうとしているようで、金文は、一杯呑み屋のカウンターで徳利を前に置いて行儀よく呑んでいる、そんなイメージ。

 

【温泉】一二三荘。