いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

霜降やワツクス乾く間の会話(あ)

今日は校長先生の誕生日。と知ったのは、昼休みに体育館に全校生徒が集まってカンターレを合唱し、生徒代表が「校長先生、お誕生日おめでとうございます」と言ったから。最後に校長先生を真ん中にして全校生徒と記念撮影。この準備は全て校長先生に知られないように秘密裏に行われた。そんなサプライズが用意されていたとは、私はちっとも知らなかった。

マイクを持った校長先生は、「60年の人生の中で、これまででいちばんのプレゼントをいただきました」と言った。

こんな心憎いサプライズを企画できる子どもたちって、なんて素晴らしいんだろうと思った。どうすればこういう子たちが育つんだろう。それは、それを暖かく見守る先生方がいればこそ、ですよね。子どもたちが良からぬことをすれば親身になって指導をし、それがいじめに発展しそうな気配があれば、すぐに学年集会を開いて芽を摘むといった迅速なチームワークが、子どもたちからの信頼を得ているのだと思う。それが自然と感謝の気持ちにつながり、その延長に今日のサプライズがあったのだろう。

 

【今日の一枚】ワックスがけ前の教室。

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担任の先生が出張で不在のクラスの掃除監督をする。

今日はワックスがけ。教室の机を全て廊下に出し、2名の美化委員がワックスを取りに行っている間に撮った。美化委員以外の子は、ワックスがけを二人に任せて下校。全員残っても邪魔なだけだからそうする。美化委員も、委員決めの時にそういう作業をすると知って立候補するから、なんで私たちだけ残らなきゃいけないのとかいった文句は出ない。

感心したのは、隣のクラスで担任の先生がいないのに、それでも美化委員がきちんとワックスがけをしていたこと。担任がいなくても役割をきちんとこなすところがすごい。中学校ではそういった基本的なことをしっかり教え込まれているんだね。高校ではそうはいかない。少なくとも私が勤めてきた高校はそういうところが多かった。

教室の窓は北向きで、ここから富士山がよく見える。が、今日はあいにく厚い雲に覆われて見えない。

一般的に教室は南側に設けられるが、ここは北側に向けられる。それもこれも富士山の景観を重んじて設計されたからだが、そのせいで夏は涼しいけれど、冬はめっぽう寒い。

それでも校舎は比較的新しく空調設備も整っているので、クラスの学級委員が申し出れば教頭先生が職員室で温度調節をしてくれる。各クラスで温度調節はできないシステムになっている。特別教室への移動とか体育とかでHR教室を空けることも多々あるからということらしい。

 

【書】「乳」ニュウ・ジュ・ちち・ち・やしなう(No.279)

▼甲骨文

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爪(そう)と孔とを組み合わせた形。爪は手の指の形。孔は後頭部に頭部の頭髪を剃(そ)るような曲線を加えた子どもの形。その乳児の頭に手を加えている形である乳は、授乳(乳児に乳を飲ませること)の姿に似ている。甲骨文字は乳児に授乳している形。授乳することから「ちち、やしなう」の意味となり、牛乳(牛のちち)のように人間以外の動物の「ちち」をもいう。<『常用字解』より>

金文に「乳」の例は見当たらない。甲骨文は字解にある通り「乳児に授乳している形」そのままで、乳児を温かく包んでお乳を与えているふうに書きたくてにじみ度合いをwetにした。

 

【タイムラプス】10月25日(金)5:18〜7:31の韮山方面の雨空。32秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2595555737168954?sfns=mo