いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山里の空を青めて柿紅葉(あ)

出勤したら、職員室の机に席書コンクールの要項が置いてあった。

この学区の小中学校では、毎年秋に席書コンクールが行われる。全校生徒全員に学年別課題の字を書いてもらい、私は去年一昨年と特別支援学級の席書を担当した。

今年は2年3クラスを担当する。課題字は行書の「雲海」。これは三年間同じ。半紙に大きく二字書くから、割と書きやすいと思うが、子どもたちからするとそうでもないらしい。

わら半紙に刷られたお手本も三年間同じ。私は、このお手本の字がどうも気に入らない。が、書き方を自分の好みに変えるわけにもいかず、所詮は書写だからと割り切っている。お手本どおりに書いているかどうかを審査するのが席書コンクールのキモであれば仕方がない。

ただ、名前だけは私が見本を書いて、それを何度も練習させようと思っている。100人近くの名前を書くことになるが、幸い明日(10/22)は「即位礼正殿の儀」の祝日だから、やろうと思えば一気に書けるだろう。休日くらいのんびりしたいと思ったりもするが、そんなこんなで、やることが次から次へと出てくる。

こんなふうにして、だらだらと3月まで過ごしていくことになるのだろうか。いや、だらだらとと言ったら、この度水害に遭われた方々に申しわけがない。住む家があるだけでもありがたいと思って、明日はできないかもしれない今やれることを、愚直にやっていこう。

被災地でのボランティア活動はできないけれど、かといって義捐金を出すほどの蓄えもないのだけれど、突然にして平穏な日常を奪われた人々の思いに心を寄せながら、私にできることを私なりにやっていけたらいいと思っている。

 

【今日の一枚】庭の柿紅葉。

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先の台風19号の暴風雨にも散らずに枝に残った。柿紅葉の葉の色は、朱、紅、黄などが混ざって楽しめる。

この葉をつける柿の木は渋柿だが、昨年、いい加減に剪定をしたことが災いして、今年も実が生らなかった。よって、今年も吊るし柿ができない。

 

【書】「徳(德)」トク・ただしい・めぐむ(No.275)

▼甲骨文

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▼金文

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彳(てき)と省と心とを組み合わせた形。甲骨文字は彳と省とを組み合わせた形。彳は行(十字路の形)の左半分で、行く、歩くの意味。省は目の呪力(じゅりょく=まじないの力)を強めるために眉(まゆ)に飾りをつけ、その強い呪力のある目で巡察すること、見まわることをいう。その目には邪悪なものを祓(はら)い清める呪力があると考えられていた。省に彳を、のちにさらに心を加えて、目の呪力・威力を他の地に及ぼすことを徳という。徳はもと目の強い呪力をいう字であったが、その呪力がその人がもともと持っている内面的な、人間的な力に発するものであることが自覚されて、徳の概念が生まれた。(後略)<『常用字解』より>

甲骨文は、まつ毛の長い目の横顔で、金文は、エリマキトカゲに化けそこなったタヌキかキツネか。

 

【絵日記】リーチ・マイケル(No.112)

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「ダイナミックペン」ツールのスムーズ度を25%にあげてみた。慣れなくてちょっと描きづらかった。メタリックなパーツのイラストを描くのならスムーズ度を上げていいかもしれないが、普通の絵を描くなら、せいぜい10%を超えない程度が妥当だろう。

 

【タイムラプス】10月21日(月)5:10〜7:04の伊豆長岡の空。28秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2586805861377275?sfns=mo