いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋出水生死の淵を露はにす(あ)

今日の「たて書きコラム」は、そのほとんどが台風19号被害を扱っている。テレビでも、今なお溢れた川の水に浸かる被災地の様子を映し出す。

地元の静岡放送では、伊豆特産のイチゴも水に浸かったことを伝えていて、韮山地区のビニールハウスが軒並み被害に遭ったことを知った。

私の家は高台にあって水害は免れたものの、すぐ下の平地ではイチゴ農家もトマト農家も深刻な被害をこうむっていたことが日を経るにつれて判ってきた。丹精込めて育ててきた農作物が、一瞬にしてダメになってしまうことのショックはいかばかりか。収入源を断たれて途方にくれていることと心が痛みます。

心が痛むといえば、大河川の氾濫によって家が水浸しになってしまった人々の心中もまた然り。中には建てたばかりでローンを抱える家屋もあろうに。

台風は来ると判っていても防ぎようがない。じっと過ぎ去るのを待つしかない。今回はたまたま我が家は雨漏りだけで済んだが、次はどうなるか判らない。コラムに目を通し、テレビで被災の様子を見るにつけ、人間の生死は本当に紙一重だと痛感させられます。私の命が今あるのはたまたまなのだと心して、荒ぶる神と対峙しなければなりません。

 

【今日の一枚】かに玉丼。

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10月に入って初めての「大連」。わざわざ小銭を520円きっかりに用意してあったが、会計で530円だと言われ、そこで初めて、そうか消費税が値上がったんだと気づいた。10円足りないばかりに千円札で支払う。支払ってからPayPayを利用できることを知ったが、現金で支払ってから勘定し直すのも店の人に悪いと思って、PayPay支払いはこの次からにすることにした。いつも押してもらうおまじないのスタンプは600円以上からになっていた。これからはランチだけだとスタンプを押してもらえなくなる。むむ、残念。

 

【書】「土」ド・ト・つち(No.268)

▼甲骨文

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▼金文

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まるめた土を台上に置く形。土をたて長の饅頭形(まんじゅうがた)にかためて台の上に置いた形で、これを土の神(土主)とした。甲骨文字には土主に酒をふりかけている字形があるが、土地の神に清めの酒をふりかけて拝んだのである。土主のある所がやしろ(神を祭る所)とされたので、土は社(やしろ)のもとの字であり、土(ど)は古くは社(しゃ)の音でよまれた。甲骨文では土は社の意味に使用しているが、土が「つち、つちくれ、大地」の意味に使用されるようになって、土に示(神を祭るときに使う机である祭卓の形)をそえた社がもとの「やしろ」の字として使われるようになった。<『常用字解』より>

故榊莫山先生が、この「土」の字を何枚も何枚も書いていたドキュメンタリー番組を見たことがある。妥協を許さない書家の厳しさがひしと伝わってきて、ガツンとげんこつを食らったような気がした。金文の字を書きながら、そのことを思い出していた。

 

【絵日記】和田誠(No.110)

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身につけているジャンパーのシワをどう表現するかに腐心した。襟の部分がごちゃごちゃしてしまった。もう少しシンプルに描くところでした。

 

【タイムラプス】10月14日(月)6:30〜9:18の韮山方面の雨空。21秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2570246073033254?sfns=mo