いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

金木犀隣に客のあるらしき(あ)

【今日の一枚】庭のキンモクセイ(金木犀)。

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台風一過の庭を片付けようと外に出たら、金木犀の芳香に包まれた。お待ちどうさま、一ヶ月遅れの今年の金木犀です。香りが届けられないのが残念。

 

【書】「伝(傳)」デン・つたわる・つたえる・つたう・おくる・うつす(No.267)

▼甲骨文

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▼金文

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もとの字は傳に作り、人と專(専)とを組み合わせた形。專は橐(ふくろ=叀)の中に入れた物を手(寸)で摶(う)ってまるい形にしたものをいい、これを人が背負う形が傳で、背負って運ぶ、他に運び伝えるの意味となる。それで「つたえる、のちにつたえる、おくる、ひろめる」などの意味に用いる。<『常用字解』より>

手で搏って丸い形にしたものを、よっこらしょと背負う感じは甲骨文によく出ている。金文は、どちらかといったら、皿回しに興じる大道芸人の格好。

 

【絵日記】ラグビーW杯イングランド戦(No.109)

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ダイナミックペンで輪郭を描き、「塗りつぶし」ツールで彩色した。人物の全身を描くにはスポーツの動きがとても勉強になります。

 

【温泉】一二三荘。

一二三荘の駐車場にバイクを駐めていたら、ちょうど玄関から女将さんが出てきて、「お宅の方は断水してない?」と訊く。「普通に水が出てますけど」と言うと、「いえね、今日はお風呂やってるかという問い合わせが多いのよ。伊豆長岡とか韮山の方は断水してるみたいよ」と女将さん。

そういえば防災無線で、市の水源地が停電のためポンプを動かせず、地域によっては水道を供給できないところがあるとか言っていたな。大仁地区の水源地は幸い停電しておらず、一二三荘の湯に普通に浸かることができた。

湯から上がると女将さんが玄関三和土でテレビに見入っていた。テレビには各地の川の氾濫による被害の様子が映し出されていた。それで女将さんに、「狩野川の水位はどれくらいだったんですか?」と訊いてみた。そうしたら、かなり水位が上がったけどなんとか持ちこたえたと、いかにも安堵したというふうに言った。台風本体が上陸する前日から狩野川放水路を開門し(テレビの台風情報で知った)、濁流を沼津の海に流していたのが奏功したのだろう。

「だけど、下田街道が宗光寺(そうこうじ)のところで冠水して通行止めになったのよ。いずっぱこも止まった。どうも電車の通る音がしないと思ってたら、運休してたのね」

宗光寺とは、私の家から伊豆長岡駅へ向かう坂を下りきった辺りをいう。そこには狩野川支流の宗光寺川が流れていて、川幅が狭いものだから大雨が続くといずっぱこの線路を軽々と超えて暴れるのである。

どれ、どんな様子だろうと、一二三荘の帰りに遠回りして冠水したという場所を見に行った。辺りはすっかり暗くなって溢れ出た水も引いていたが、踏切を渡った道端にプランターが逆さにひっくり返っていたりして、一帯が冠水しだろうことは容易に想像できた。おそらく近くの家屋は床下浸水くらいの被害はあったかもしれない。

うちは高台で難を免れた。土砂崩れもなく、停電もなく、断水もしなかった。多少の雨漏りはしたけれど、それだけで済んだことを幸いに思わなければいけない。台風による甚大な被害をテレビで見るにつけ、そう思うのである。

 

【タイムラプス】10月13日(日)5:38〜9:01の伊豆長岡の空。25秒。

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