いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

各停の窓どこまでも津軽富士(あ)

今日は9/21(土)に行われた学校祭体育の部の代休。体育の部が雨で順延し平日に行われた場合は、今日の代休はなかった。当日の天気予報には傘マークがついていたが、結果的に雨に降られずに、今日の代休を旅程に加えることができた。まあ、帰りの新幹線の切符は、昨日の弘前アップルマラソンを走った友に手配してもらっていたので、どのみち今日は仕事を休むつもりでいたのだが。

午前3時にアラームが鳴り、一旦は目を覚ましたものの、すぐまた寝てしまった。昨日は調子こいて日本酒を爆呑みして頭が重かった。

再び目が覚めたのは午前6時半。すっかり夜が明けて、窓から朝の光が差し込んでいた。部屋風呂で汗を流し、軽めの朝食を摂ってからブログの下書きをする。

9時20分にホテル前で呑兵衛ランナーの友と待ち合わせ、繁華街の土手町から弘前駅へ通じるレンガ敷の専用歩道を歩く。歩きながら、一昨日も昨日も雲に隠れて見えなかった岩木山が今日は見えると友が言う。どれどれと後ろを振り返ろうとして、どうせ建物で見えないだろうからと思ってそのまま歩を進めた。

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弘前駅始発の電車に乗ったら、隣の撫牛子(ないじょうし)駅を過ぎたところで岩木山が車窓に映ったので、席を立ってパシャっと一枚。

津軽平野のどこからも見える岩木山は、まさに津軽のシンボルである。友はその岩木山に登りたがっていたふうだが、明日は仕事だから夕方に伊豆に着きたいという私のわがままを受け入れてくれた。

太宰治は『津軽』で、同郷の先輩小説家の葛西善蔵が言ったことばとして、「岩木山が素晴らしく見えるのは、岩木山の周囲に高い山が無いからだ。他の国に行ってみろ。あれくらゐの山は、ざらにあら。周囲に高い山がないから、あんなに有難く見えるんだ。自惚れちゃいけないぜ」と言ったと書いてある。

とは言っても、車窓の岩木山は「津軽富士」の名にふさわしい、堂々とした面構えをしていた。

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新青森駅の土産売り場で、伊豆のお隣さんに久滋良(くじら)餅を買う。先日マレーシアのコーヒーをもらったお返し。

青森にまだ実家があった頃は、帰青のたびにこの久滋良餅を土産にしたものだ。久滋良餅は私にとって青森土産の定番である。中学時代は、駅からの通学路の途中に店があり、餅を蒸す甘い香りが空腹を刺激したことだ。

11:52発の新幹線に乗る。ホーム売店で缶ビールとハイボールのロング缶を買う。ビールを2本買うと30円引きになることを知らなかった。友は知っていた。だから弘前に向かうときも友はビールを2本買ったと言う。そういう割引情報は切符にしろ飲み物にしろなかなかに詳しい。私は無頓着で疎い。

昨夜から引き続く積もる話をいろいろしながら、たちまち2本を吞み干す。車内販売の行き来の足を何度か止めさせ酎ハイ、ハイボール、酎ハイと呑み足す。昨日あれだけ呑んだのにまだ呑むかの勢いは大宮まで続き、上野駅で下車。東京駅まで乗らないのは、東京駅だと来た電車に座れない可能性があるが上野駅ならまず座れるという友の分析による。で、実際に上野駅でその通り座れた。乗ったのはグリーン車だったが、グリーン券の料金は51キロ以上ならどこまで乗っても同じだと友は知っていた。だから、友は横浜で降り、私は三島で降りたが、料金は同じだった。旅慣れている友はそういうのがやたら詳しい。

それにしても、今回の旅は新幹線も含めてずいぶん呑んだ。なんだか呑んでばかりいた。カンゾーさんもお疲れさん。今週は、少し肝臓を休ませましょう。