いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

瓜二つオンブバッタの顔きりり(あ)

今日の西日本新聞のコラム「春秋」に向田邦子さんのことが載っていた。

激辛評論の山本夏彦さんをして「突然あらわれてほとんど名人」と言わしめたエピソードを紹介し、また、一つ下の澤地久枝さんと夜遅くに長電話をし、澤地さんに「あなた、締め切りじゃない?」と言われても、「いいのよ。番兵が立ってるけど」と話を続けたとも書いている。

向田邦子さんの作品は、平塚勤務時代によく読んだ。私が担任したクラスの生徒に向田邦子ファンがいて、これ読めあれ読めと文庫本を私に貸してくれ、それに一年ほど付き合ったりしたが、その後はほとんど向田邦子さんの作品に触れることはなかった。

巡り巡って、今こうしてブログを書く身になって、改めて向田邦子んさんの書き方のうまさを思う。山本夏彦翁をうならせた「ほとんど名人」の芸が私にもできたらと思う。いや、名人の芸は無理だとしても、それを一つの目標に書き続けることはありかなと、今日のコラムを読んで思った。

その日の仕事をこなすのがやっとで、最近、毎日ブログを書くことに弱気になっていた。しかし、今日たまたま読んだコラムで少し元気が出てきた。下手でも書き続けていれば、そのうち向田邦子さんのような味わい深い書き方ができるようになるのではないかと希望が湧いてきた。

この歳になって希望もへったくれもないものだが、希望を持つことによって、少なくとも明日を迎える心構えはできる。今日という日が明日へつながると思えることは幸せなことだ。

ブログを書き続けることは、私にとって一つの生活習慣になっている。ブログを書かなくても日常に何ら支障はないはずだが、精神安定剤としては今やなくてはならないものになっている。書くことによっていろんなことにチャレンジしてみようという気になるのは確かだし、また、チャレンジすることを楽しいと感じることができる。

やってみよう。今までやってきたんだから、やってやれないことはない。忙しい中でどれだけブログを書き続けられるか。それがチャレンジだ。チャレンジを思い切り楽しんでやれ。

 

【今日の一枚】オンブバッタ。

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先週土曜に遊びに来ていた孫娘が、庭で見つけて私に教えてくれた。「あっ、オンブバッタだ」と孫娘は言ったが、私は「そうだね、ショウリョウバッタとも言う」と知ったふうなことを言ったが、孫が小田原へ帰った後で調べたら、オンブバッタとショウリョウバッタは種類が違うと知った。孫に嘘を教えてしまった。今度来たら謝っとかなくちゃ。

 

【書】「沈」チン・シン・しずむ・しずめる・かくれる(No.261)

▼甲骨文

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▼金文

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音符は冘(いん)。冘に枕(ちん=まくら)・鴆(ちん=毒鳥)の音がある。甲骨文字は水の中に牛や羊をかいた象形の字。洪水などのとき、牛や羊を犠牲(いけにえ)として川に沈めて祭るという意味である。犠牲をしずめるの意味から、すべて「しずめる、しずむ」の意味となり、「うもれる、かくれる、ひそむ、しずか、おちつく、ふける」などの意味に用いる。(後略)<『常用字解』より>

甲骨文はスーパーサイヤ人のほくそ笑む顔に似て、金文は、汗を流してうろたえるオバケちゃんといったところか。あるいはムンクの「叫び」のかわいいバージョン。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】10月3日(木)5:07〜7:13の伊豆長岡の空。31秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2548512225206639?sfns=mo