5校時、2年生のあるクラスの自習監督を頼まれた。自習課題は特に用意されてなかったが、2週間後に中間テストが迫っていることもあって、子どもたちはめいめい各教科のワークノートに黙々と取り組んでいた。私の授業ではよく寝ていたりする子も、寝ないでしっかり取り組んでいた。
私はといえば、静かに自習するように指示し、担任用の椅子に座って、黒板横の本棚にあった本のひとつを手に取った。きむ『幸せに咲く人生を』という本。写真の中に詩が埋められている。詩は明朝体の活字で、大小さまざま散りばめられてあるが、これが手書き文字だったらもっと温かみが伝わるだろうに、どうして手書きにしなかったんだろうと思いながらページをペラペラめくっていた。そしたら、いつの間にかうとうとまどろんでしまった。
子どもたちの笑い声で目が覚めた。何がおかしいのか、私の方を一斉に見てくすくす笑っている。私はなぜ笑っているのかが飲み込めない。顔に何かついているのかと手で拭ってみるが何もついていない。うーむと頬杖をついたら、その仕草にまた笑いが広がる。いわゆる「箸が転んでもおかしい年頃」なのかとも思うが、でも、わけもなく笑われるのは、笑われる身からすればあまりいい気はしない。
さて来週は合唱コンクール、そして次の週は中間テスト。テスト作成は2週間ばかり前にやり始めて、今日で60点分を作り終えた。テストには作文問題を10点分用意することにした。子どもたちにも、作文を読めばその人の持つ国語力はたいてい分かると言ってある。全員分のを読んで採点するのは大変だけど、どんなことを書いてくるのか楽しみでもある。
【今日の一枚】秋夕焼。
「単に夕焼けといえば夏の季語である。秋の夕焼けは色も淡く、たちまち消えてゆく」と、手元の歳時記にある。
今日見た夕焼けは、確かにすぐに消え入りそうな、はかない感じがした。北方向にはうっすら富士山が見えていたが、いかにも淡く頼りなさそうなシルエットだった。
【書】「中」チュウ・なか・うち(No.255)
▼甲骨文
▼金文
旗の形。甲骨文字・金文には旗竿(はたざお)の上部と下部に吹き流しをつけた字形があるが、この吹き流しは旗によって軍の行動を指揮するときの標識となる。殷王朝の軍は左軍・中軍・右軍の三軍で編制されていた。この旗は中軍の旗で、中軍の将は元帥として全軍を統率した。それで中は「なか、まんなか」の意味となり、また「なかほど、なかがわ、うち、ただしい」などの意味に用いる。<『常用字解』より>
甲骨文も金文も、吹き流しのなびく方向が右と左と両方あり、せっかくだから両方書いてみた。
【温泉】一二三荘。
【タイムラプス】9月27日(金)5:04〜7:29の伊豆長岡の空。36秒。
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