いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

虎杖の花散り敷かれけもの道(あ)

ちょっと気になるイラストレーターがいる。『銭湯図解』を著した塩谷歩波さん。

彼女の存在はTwitterで知った。建築図法に「アイソメトリック」というのがあるそうで、銭湯のイラストをその建築図法で描いている。

「アイソメトリック」とは、角度をつけて建物内部を俯瞰的に描く建築図法で、その図法で描いたイラストをTwitterでたまたま目にして、新鮮な衝撃を受けた。それでAmazonから本を取り寄せた。

現在は、高円寺にある銭湯の番頭さんをしながらイラストを描いているという。そういう道を選んだ経緯は、『銭湯図解』の「はじめに」のなかで、「銭湯図解を描き始めたのは、前職の設計事務所を体調不良で休職していたとき、心身ともに病んでいるなか、友人と医師にすすめられて銭湯に通い始め、その開放的な空間と銭湯での人々の出会いに気持ちがほぐれ……」と触れている。

手にした本の帯には、「メディアで話題沸騰! 読売新聞、朝日新聞、雑誌、ラジオほか続々紹介」とあるから、今話題の本と言っていいでしょう。この前もテレビの取材に応じたとTwitterでつぶやいていたし、九州で温泉巡りをしてきたことにも触れていた。今、注目度ナンバーワンのイラストレーターといったところか。

Twitterのアップも頻度が高く、ほぼ毎日つぶやいている。今日のは古着のイラスト付きだった。そのイラストは、いいものめっけた感たっぷりのご自身がモデルで、全身像の両脇にコメントが手書きで添えられてある。手書きの文字は、やっぱり味があるねえ。

9/23からは高円寺の高架下で芸術祭を催すようで、今その準備に取り組んでいるという。いかにも今が楽しくて仕方がないといったふうだ。

銭湯とアートのコラボはありそうでなかったイベントだ。面白そうだな。どんなもんか、ちょっと覗きにいってみようか。

 

【今日の一枚】イタドリ(虎杖)。

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台風15号が去ってから、掃除の時間は学校の敷地北側の坂道に散り溜まった葉っぱを掃いている。掃除の時間は10分で、掃除当番の子たちは竹箒と箕を持って坂道を下って上るだけで掃除終了時刻になってしまう。子どもたちが教室に引き上げたあとも、校長先生ともう一人の掃除担当の先生と私とで、集めた落ち葉を道路下の藪にぶん投げる作業をする。その藪の一箇所に、このイタドリの花が咲いていた。

 

【書】「孫」ソン・まご(No.247)

▼甲骨文

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▼金文

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子と系とを組み合わせた形。系は飾り糸を垂れている形。孫は祖先を祭るとき、尸(かたしろ=祭られる者の代わりとなって祭りを受ける者)となる子どもに呪的(じゅてき)な飾りを加えている形である。祖父を祭る時にはその孫が尸となったので、「まご」の意味に用いる。<『常用字解』より>

甲骨文は、獲物を捕まえて得意満面で家路につく人をイメージ。金文は、捕まえてみたら得体の知れない生き物で、それに手を噛まれて「こら、放せ」とかなんとか言っているイメージ。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】9月19日(木)5:06〜7:10の伊豆長岡の空。30秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2521652721225923?sfns=mo