【今日の一枚】テレビの台風情報。
非常に強い台風15号が伊豆を直撃するというので身構えた。果たして庭に作った物置小屋が強風に耐えられるか。それがいちばん心配だった。
トラロープで土台を柿の木にくくりつけ、それで吹き飛ばされるのを防いだつもりでいるが、最大風速60メートルという強風をまともに食らったらどうなるかは見当もつかない。
風速60メートルは時速換算で216キロに相当するとテロップに出ている。新幹線並みのスピードだ。そんなスピードで突っ込まれたら小屋が吹っ飛ぶどころではない。本体家屋だって危ない。
でも、危ないと判っていても、こればかりはどうにもならんのです。家をずらすわけにはいかないから、台風の進路が少しでも外れてくれるのをひたすら祈るしかない。
風雨は、白鵬が北勝富士に負けたあたりから徐々に強くなり、「いだてん」が始まる頃には一気に強さを増してきた。雨が吹き込まない程度に六畳間の窓を開けて床に就いたが、ゴーゴーバタンバタンという音がうるさくて寝られない。ゴーゴーは風の唸る音で、バタンバタンは波板屋根が風に持っていかれまいと必死に耐えている音。
波板屋根は台所と増設洋間とに挟まれた空間に、素人の日曜大工で張った屋根で、薪置き場として使っている。その屋根が、下からの強風に煽られて悲鳴をあげているのだろう。これまた、なんとかしたくてもどうにもならない。台風が去ったところで修理することになるのだろうが、そんな時間が取れるのは一週間後の日曜しかない。
待てよ、バタンバタンはもっと近いところから聞こえるぞ。もしかして、お隣さんのアプローチ階段の屋根かも。強風で留め具が外れてしまったのだろうか。どこかに吹き飛ばされなければよいが……。すべては明日の朝、明るくなってから台風の爪痕を確かめるとしよう。
外は雨が残っているが暴風は過ぎ去ったようだ。よおし、家は吹き飛ばされずに済んだぞ。雨漏りも今のところ、ない。築43年のぼろ家だけれど、意外に頑張ってますねえ。こうなったら、主と住処とどちらが先に朽ち果てるか、根比べと行きましょうか。
【書】「戦(戰)」セン・いくさ・たたかう・たたかい・おののく(No.236)
▼甲骨文
▼金文
▼金文の図象
もとの字は戰に作り、單(単)と戈(か)とを組み合わせた形。単は上部に二本の羽飾りのついた楕円形(だえんけい)の盾の形。盾と戈(ほこ)とを組み合わせて、「たたかう、いくさ、たたかい」の意味となる。金文の図象に右手に干(たて)を持って身を守り、左手に戈を持って攻撃する形のものがある。国語の「たたかふ」は「楯交(たたか)ふ」の意味であろう。顫(せん=ふるえる)と同音の語として通用し、「おののく」の意味にも用いる。<『常用字解』より>
金文の図象は『古代文字字典』にはなく、『常用字解』に載っているのを参照した。塗りつぶしたように見えるが、塗りつぶしではなく「Wet」のにじみを利用して書いた。それで、人体のボディと盾に縦のラインが透けて見えている。
【タイムラプス】9月8日(日)6:26〜8:46の伊豆長岡の空。34秒。
https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2501361569921705?sfns=mo