いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

とりどりの玉入れの玉秋高し(あ)

目の周りに寝足りなさを溜めたまま出勤する。明らかにオーバーワーク気味だ。

出勤したら、机の上に玩具の幟旗が立っていた。隣の先生に訊いたら、日直当番だと言う。そして、日直に当たった人は、子どもたちが下校し終えた頃合いを見計らって校舎内を巡回し、異常がないか、窓の閉め忘れはないかをチェックし、日誌に記録するのだと教えてくれた。

通常の水曜日課は、掃除も部活動もなしで子どもたちは5校時が終わればそのまま下校するところだが、今日は放課後に学校祭体育の部の練習が入り、完全下校が1時間ばかり後ろにずれ込んだ。

子どもたちが完全下校したのを見届けた先生方は、今度は大きめの車をお持ちの先生の運転で下校指導に散っていく。そして、下校指導から戻ってくると夕打ち合わせが待っており、それが終われば学年部会と打ち合わせが続く。私は下校指導には声がかからなかったが、学年部会には出るようにと声をかけられた。

で、学年部会が終わったのが午後6時少し前。これだけで1時間半の超過勤務である。ここからさらに、日直当番の仕事が待っている。私が日直当番をするのは初めてということで、同じ学年部の先生が一緒に回ってくれた。とっとと帰りたいだろうに、心よく私に付き合ってくれた。ありがたいことです。

巡回は15分ほどで済んだ。職員室に戻ったら、先生方が15人ほど残って仕事をしていた。15人とは全体の約半分である。昨日のテストの採点をしている人もちらほら見える。ああ、私もまだ採点が残っていた。答案用紙を家に持ち帰っても絶対に採点をしない自信があったので、私も残って採点をやっつけてしまうことにした。

その間にも電話が入り、先生方はその対応に追われる。聞いていると、主に他校の部活顧問とのやりとりが多かった。ということは、電話の相手もその時間にはまだ学校に残っているということだ。

これで、出勤が朝6時というのだから驚く。体育の部の朝練習とグランド整備のために、本番が終わるまで毎日地獄のような日々が続く。まさにブラックの何物でもない現場に立ち会い、つくづく中学校の先生は大変だと思ったことだった。

私が採点を終えて職員玄関を出たのが午後7時10分。それでもまだ職員室の照明は煌々と点いていた。

 

【今日の一枚】放課後の玉入れ競技の練習。

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玉入れは、カゴに球をいくつ入れるかを競う競技だが、竹棒には三つのカゴが取り付けられてあって、上から3点、2点、1点と、入った球の得点に差を設けている。どのチームも、いちばん上のカゴにたくさん入れようとするが、これがなかなか思うように入らない。

チーム所属の担任の先生も見かねて、「こうして球をいくつか持って、カゴの真下からいちばん上のカゴをめがけてアンダーで投げるだよ」とアドバイス。たかが玉入れ、されど玉入れ。先生も熱くなってます。

 

【書】「先」セン・さき・まず(No.232)

▼甲骨文

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▼金文

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止と人(儿=じん)とを組み合わせた形。止は足あとの形で、古い字形は之(し=ゆく)と同じで、ゆくの意味となる。人の上に之を加えて、行くという意味を強調し、先行(他より先に行くこと。先頭を行くこと)の意味となる。(後略)<『常用字解』より>

甲骨文は、障害物競走の選手が、ハチマキをして障害物を飛び越えたところのように見え、金文は、両手を大きく振って走る徒競走の選手に見える。

どうやら私の頭も、学校祭の体育の部モードになっているようだ。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】9月4日(水)5:17〜7:15の伊豆長岡の空。27秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2493535344037661?sfns=mo