いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

吊るし雲の富士二百十日かな(あ)

【今日の一枚】防災訓練の一コマ。

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今日は防災の日。我が住む地区でも朝8時半にサイレンが鳴り、防災訓練が始まった。

サイレン吹鳴直後は各自が自宅で初期活動にあたり、9時に定められた一時避難場所に集合する。

自宅の初期活動といっても特に何をするのでもないが(私は朝食を摂って歯を磨いていた)、大事なことは、サイレンが鳴った30分後に全員集まって安否確認をするということでしょう。

学校でも避難訓練は行われるが、学校は集団行動に慣れているから、パッと集まるのは容易だが、住む地域となるとそうはいかない。老若男女の顔と名前が一致しない。年齢もよちよち歩きの赤ちゃんから、よぼよぼ歩きの高齢者まで幅広い。どこにどういう家族がどういうふうに暮らしているかを把握するのはプライバシーも絡んでなかなか容易ではない。

でも、地域防災はそれを知るところから始まる。岡林信康は「俺らいちぬけた」で♫田舎のいやらしさは蜘蛛の巣のようで おせっかいのベタベタ息がつまりそう♫と歌ったが、私なんぞは伊豆に住むようになって、そのおせっかいをありがたく思ったりするのだから、人生どう転ぶか判らない。これからも判らない。

判るのは、地域の防災にはおせっかいが重要な役割を持つということだ。若者は特におせっかいを嫌うが、地域で暮らすにはどうしても地元住民の助け合いが必要だということは子どもたちも知っている。だから、みんな防災訓練に参加する。

小学校中学校での指導があるのかもしれないが、この地域は本当に子どもたちの参加率が高い。自分たちが大人に見守られていることを自覚すれば、自分たちが大人になっても子どもたちを見守るようになる。こうして互いを助け合うコミュニケーションがつながっていくのだなあと、今日の防災訓練に参加するたくさんの子どもたちを見て思ったことだった。

 

【書】「折」セツ・おる・おれる・おり・たつ(No.229)

▼甲骨文

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▼金文

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もとの字は〓1(せつ)に作り、二つの屮(てつ)と斤(きん)とを組み合わせた形。屮は草木の芽が出た形。草木を斤(おの)で切ることを折といい、「たつ、おる」の意味となる。草木を斤で切断することや矢を折ることは誓うときの所作(しょさ=しぐさ)であったので、神に誓うことばを述べて誓うことを誓といい、矢(ちか)うとよむ。国語では「おり」とよみ、菓子折(かしおり)、時折(ときおり)、折(おり)に触れてのようにいう。<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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甲骨文から線香花火を連想し、金文は、茫々の夏草に背を向けて草刈機を操作している私を連想した。

そういえば、この前孫が遊びに来たときに、線香花火をしようと思って忘れてたことを思い出した。線香花火はもちろん、純国産のやつ。ある日の「たて書きコラム」で線香花火のことに触れていたのがあって、国産の値段は中国産に比べると高いが火花が大きく長持ちするというので、よし孫が来たらやってみようと思っていたのに忘れていた。今頃気づいた。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】9月1日(日)6:16〜8:40の伊豆長岡の空。35秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2488110374580158?sfns=mo

富士山の東側に「つるし雲」が見えた。いよいよ夏も終わりか。