いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

描かれぬ夏の思ひ出もたくさん(あ)

昨日の夕方、大学から電話があった。頼んだ書類ができあがったという。

8/26(月)に校長先生から正式な臨任の話があり、8/27(火)は孫どもの鮎つかみに付き合い、8/28(水)にお二方の先生の授業を見学させてもらい、8/29(木)に大学までできあがった書類を取りに行き、その足で中学校に書類を提出した。

大学に頼んだ書類は「大学卒業証明書」である。A4版のたった一枚の書類のために、校長先生は郵便局へ走り定額小為替を買い、私の書いた申請書を大学まで速達郵送し、なぜ急ぐのかの事情も電話連絡してくれた。それが8/27(火)。校長先生にそんなことをさせておきながら、私は孫の世話で鮎をつかみにのこのこ出かけたのだから、何様のつもりだお前、なのである。

急ぎの事情を聞いて大学も最大の努力をしてくれたと思う。速達で郵送したのが8/27(火)で、翌8/28(水)には書類を用意してくれたのだから。私が8/27(月)に大学に連絡したときは発行までに早くて3日かかると言っていた。なのに、それをたった1日でやってくれた。

それで今日、朝いちばんの電車で渋谷まで書類を受け取りに行った。横浜駅で東横線に乗り換え、深い地下の渋谷駅から外に出たのが午前9時6分。締めて伊豆長岡駅から渋谷駅地表出口まで3時間24分。やはり遠いわ。

地表に出て、大学時代とまるで違う景色に戸惑いながらキョロキョロしていたら、一つだけ見覚えのある建物を見つけた。それは、私が地表に顔を出した穴の真正面にそびえていた。

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渋谷警察署である。大学時代、ここに一度だけ入ったことがある。いえ、とっ捕まったわけじゃないですよ。大学祭の神輿渡御の申請をしに顔を出したんだんです。

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警察署の裏道を大学に向かって進むと、金王八幡宮の茂みが見えた。ある晩、学生総会の作戦をここで練ったっけ。大学の幹事会本部で作戦がまとまらないまま閉門の時間になり、守衛さんに追い出され、話の続きをここでやったのだった。懐かしいなあ。あの夜はどこに泊まったんだっけ。

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おお、中庭のこのベンチ。この古びたベンチは当時のままであるか。ここで梅本のそばを食い、応援団にサッカー部の祝勝会をしてもらったなあ。背後の建物は元講堂だな。学生自治総会をやり、元学長の学葬が執り行われた建物だ。半地下に学食、生協があった。

教務課でできあがった書類を受け取り、中学校に提出したのが午後2時。なんだかんだで往復9時間かかりました。ふう、疲れました。

 

【今日の一枚】テーブルクロスの孫の絵。

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孫娘が、食器棚後ろの物置からビニールのテーブルクロスを見つけたという(あるとき私が買ったんだろうけど、それがいつだか記憶にない)。それをカミさんが囲炉裏にかぶせて使おうとしていたので、せっかくだからと、孫たちに絵を描いてもらうことにした。テーマは「夏の思い出 in 伊豆」。

何を描くのかと黙って見ていたら、花火、鮎のつかみ取り、囲碁、西瓜、もらったばかりの私の小豆島のお土産、最近口癖の「まじ卍」、庭の草むしり、寝相が悪くじぃじの顔を蹴飛ばすお兄ちゃん、自分の手形・足形などなど、次から次へ絵が増えて、あっという間にビニールクロスが絵だらけになった。

というわけで、夏休みの思い出でビニールクロスはいっぱいになりました。

 

【書】「赤」セキ・シャク・あか・あかい・あからむ・あからめる(No.226)

▼甲骨文

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▼金文

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大と火とを組み合わせた形。大は手足を広げて立つ人を正面から見た形。これに火を加える形が赤で、穢(けが)れを祓(はら)い清める儀礼をいう。穢れのある者に対して行う懲罰的な穢れを祓う方法である。さらに攴(ぼく=攵)を加えて殴(う)ち、罪を祓い、罪をゆるすことを赦という。人の背後に水をかけて滌(あら)い、身を清めること、みそぎをすることを攸(ゆう=みそぎ)という。火や水は人を祓い清めるために使用されることがあった。(後略)<『常用字解』より>

甲骨文も金文も、上部の人の形はほとんど変わらず、下部の火の形が若干異なるだけ。どちらも火あぶりの刑の図だな。おお、怖。

 

【タイムラプス】8月29日(木)16:05〜18:06の伊豆長岡の空。30秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2482676448456884?sfns=mo

夕焼け雲を期待したが、ダメだった。18時過ぎの西の空はやや赤みを帯びていたが、富士山を取り囲む雲までは届かなかった。