いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

空蝉や郵便箱に爪たてて(あ)

孫が泊まった翌朝は、孫が起きてくる前になんとかブログの下書きだけでも仕上げたいと思うが、思い通りに書き上げたためしがない。前よりは少し早く書けるようになったつもりだが、それ以上に孫の目覚めが早すぎる。私が3時に起きても、4時を過ぎたところで孫娘が、ヒグラシが鳴き始める4時半くらいにはお兄ちゃんが起きてくる。

お兄ちゃんは、起きてきてもすぐにパソコンでゲームを始めるからさほど害はない。いや、私がパソコンで文字入力ができなくなるから、少しは害があるか。それとて、iPad Proのキーボードを代用すればいいから大したことはない。

問題は孫娘である。こいつが、あれやるこれやると朝からうるさくつきまとう。今日は習字をやるから手伝ってくれろと言ってきた。夏休みの課題らしい。

一旦ブログ書きの手を休め、「どれどれ、じぃじがお手本を書いてやろう、何書くの?」と訊いて示したのが、「青色申告」。

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課題の要項の端に「ぜい」の文字が見える。おお、懐かしい。お兄ちゃんが小学1年のときの課題だ。あのときは課題「ぜい」を聞き間違えて「ぜに」と見本を書いたのだっけ。そのお兄ちゃんも今は中学1年生で部活に明け暮れる毎日だ。あれから6年……。月日の経つのは早いものです。

午後、物置から電動ノコギリを取り出して、スモモ(李)の剪定をする。こういう作業は、一人だと何かあったときに(木から落っこちるとか)人を呼べないので、家に誰かいるときにやろうと思っていた。

剪定はかなり大胆に行なった。スモモは枝を上へ上へと伸ばす木で、油断をするとどんどん丈が高くなることがこれまで見てきてよく判った。今年は実か1つしか生らなかったこともあり、来年1個も生らなくていいやの覚悟でバサバサ剪った。

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ビニールプールで水浴びをしていた孫が、「甘い匂いがする」と言ったのは、枝の切り口から放たれたスモモの芳香を言ったのだろう。聞いて私も、なるほど確かに甘い匂いがするとは感じていた。そうだ、孫よ、その匂いをずっと忘れないでいておくれよ。


【今日の一枚】郵便受けの上の空蝉。

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こんなことをするのは孫娘に決まっている。うちの庭なり、家の前の道路の向こう側なり、直径10mくらいの範囲をぐるっと見渡せば、あっという間にこれくらいのセミの抜け殻は見つかる。

孫娘はまだ空蝉という言葉を知らない。単にセミの抜け殻と言う。孫娘が空蝉の本当の意味を知るのは、何年後になるだろう。

以前は、ただこれを取るのが楽しくて、もう少し行動範囲を広げてカップラーメンの器いっぱいに持ち帰り、カミさんに見せて気持ち悪がられたが、今年はごく近場の少数量で満足したようだ。しかし、よりによって郵便受けのフタに乗せようとはね。郵便屋さんが見たらどうやって郵便を入れたらいいか困るんじゃないの? と言ったら、いいの、だって。こういうことをしたい年頃なんだね。孫娘が小田原に戻ったら、そっと取り除いといてやろう。

 

【書】「渉」ショウ・わたる(No.207)

▼甲骨文

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▼金文

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水と步(歩)とを組み合わせた形。水の流れを歩いて渡ることをいい、「わたる」の意味となる。川を歩いて渡ることは危険が多いことであるから、異族の者に徒渉(川を歩いてわたること)を試みさせることや、徒渉が一つの儀礼として行われることもあった。順の古い字形に渉と頁(けつ)とを組み合わせた形の字があり、渉し場で頭に儀礼用の帽子をつけた人が霊を拝んでいる形である。渉し場はそういう儀礼の場所でもあったらしい。<『常用字解』より>

甲骨文の足形は左右が判らないが、金文は上が右足で下が左足だと判る。川の流れを示すにょろっとした縦ラインを挟んで左右が逆になっているが、そんな深い意味はないように思う。

 

【タイムラプス】8月5日(月)6:04〜7:36の伊豆長岡の空。23秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2439903806067482?s=100001436582002&sfns=mo