いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

日を全部膨らせビニールプールかな(あ)

【今日の一枚】木漏れ日の庭で水浴びをする孫。

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坂を下った駅の少し先に市民プール(流れるプール)があって、孫たちが夏休みに伊豆へ遊びに来たときは大抵そこのプールへ泳ぎに行くのだが、今年は行きたいとは言わなかった。庭で水浴びをするだけでいいと言う。

小さいときにあれほど行きたがっていたプールも、ある年齢に達すると行かなくなる。お兄ちゃんも中学生になったことで、そう思う年頃になったのかもしれない。

私の小さい頃はプールなんてしゃれたものはなかった。泳ぐといえば海だった。小学生までは海水浴場で泳いでいたが、中学に上がってからは海水浴で泳ぐことはせずに、ほとんど毎日のように素潜りで貝(地元の人はアカジャラと呼んでいた)を採っては、それを浜辺の焚き火で焼いて食った。ときに畑からジャガイモを掘り出し、海水で洗って鉄鍋で煮て食ったりもした。汲んだ海水の塩加減がほどよく、ほくほくでなかなか旨かった。

海へは、雨の日以外はほとんど毎日通っていた。そんなある日、潜った岩場の穴にアイナメを見つけた。アイナメは陸奥湾では割とポピュラーな根魚で、冬に大きく成長するが夏場はまだ小ぶり。そのアイナメが自分の体がピタリと収まるくらいの穴にいるのを見つけ、捕まえようと両手をそおっと近づけてもまるで逃げる気配がない。というか、動ける方向が前しかなく、その前方の逃げ道を私が両手でふさいだもので、動こうにも動けない状況だったのだろう。それでアイナメはあまりに呆気なく、すっぽり私の手に収まってしまった。体長は20cmくらいだったろうか。私はそのアイナメを海水パンツの中に封じ込め、得意げに岸に上がったが、パンツの中でもごもご動いているのを見ては、さすがに誰もそれを食いたいとは言わなかった。

車庫の棚に仕舞っておいたビニールプールを久々に引っ張り出し、汚れを水で洗い落とす。口で膨らませて庭にセットしたら、すでに水着に着替え終わった孫娘が、水の張られるのが待ちきれないといったふうにプールに足を突っ込み、「このプール、なんかちっちゃくなったみたい」とほざく。違うよ、あんたらが大きくなったんだよ。

竹棒にホースをつなぎ、それを梅の枝にひっかけて、そこから水を落とす。こりゃ面白い、滝に打たれる修行僧みたいと、きゃっきゃはしゃぐ。そんな孫たちを見守りながら、それにしても、こうして孫たちと無邪気に遊べるのもあとどれくらいだろうと、しみじみ思うのだった。

 

【書】「小」ショウ・ちいさい・こ・お・すこし(No.206)

▼甲骨文

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▼金文

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小さいものが散乱している形。そのものの形が小さく、数が少ないので、「ちいさい、すこし」の意味となる。散乱しているものは、おそらく小さな貝であろう。それで小と貝(ばい)とを組み合わせて〓1(さ=こまかい)となる。玉を鎖の形に連ねたものは瑣(さ=ちいさい)、金属質のものを長い紐(ひも)の形に綴(つづ)ったものを鎖(くさり)という。小さな貝を紐で綴ったものが少である。貝は古くは呪器(じゅき)として尊ばれ、身体の装飾にも用い、貨幣としても使用された。<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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この手の画数の少ない字を書くときのバランスがとても難しい。字解では「散乱しているものは、おそらく小さな貝であろう」というが、甲骨文も金文も、書いたらう○このようになってしまった。

 

【タイムラプス】8月4日(日)4:58〜7:46の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2438401846217678?s=100001436582002&sfns=mo

おまけ→伊豆長岡の花火大会。34秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2438404436217419?s=100001436582002&sfns=mo

タイムラプスで打ち上げ花火を撮ったらどんな具合になるかと思って試しにやってみたが、思うような効果は得られなかった。