いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

草刈りのグランドに歌声の漏れ(あ)

【今日の一枚】ナイロンカッター。

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昨日、職員室の席に就いたら、配布物カゴの中に、修善寺のホームセンターのレジ袋が置いてあった。何だろうと袋を開けたら、これが出てきた。

すかさず、職員室の奥にいた校長先生から声がかかった。「それ、買っといたから」。

校長先生がナイロンカッターを買ってくれた。よしこれで、グランドのフェンス際の草をきれいに刈れるぞと、早速、外のコンテナ倉庫に仕舞ってあった草刈機を引っ張り出し、刃をナイロンカッターに差し替えた。

草刈機のタンクに混合油を注入し、いざスターターをグインと引っ張ったらエンジンがかか、るはずがかからない。おかしいな、プライマポンプで油をエンジンに送ったはずなのに。もう一度やってみよう。これでダメだったら別の草刈機と取り替えようと思っていたところへ、タイミングよく校長先生が顔を出した。

「どうだね、なんとかできそうかね」と校長先生。「刃をナイロンカッターに取り替えたまでは良かったんですが、エンジンがかからなくて」と私。「どれどれ」と選手交代して校長先生がこれでもかというくらいにプライマポンプをプッシュプッシュ、スターターを二、三度引っ張ったら、あれよ、魔法が解けたみたいにエンジン音を響かせたではないか。さすがは校長先生、農家の子、この手の操作は手慣れたものと見える。

今の校長先生が赴任されて今年で2年目だが、去年今年と学校の敷地に植える花の種類がやたら増えた。土いじりが心底好きみたい。そういえば、私も3年前に学童で校長先生とご一緒だった小学校ではいたるところに花が植えられていたな。学童の南窓から見える菜園にヘチマを育て、そのヘチマが育ちすぎて、蔓がナギの木の枝に絡まっていたっけ。さらに余ったヘチマは校舎の下にも植えられ、それが学童が借りている2階教室のベランダにまで這い伸びて、さながらヘチマ小学校の様相を呈していた。

校長先生からエンジンをかけるコツを教えてもらい、刈り残していたグランドのフェンス際を攻める。するとこれが、今まできれいに刈れなかったのはなんだったんだというくらい小気味好く刈れるではないか。フェンスの網に絡まっていた草も、いとも簡単に刈ることができて、やはり、シルバー人材センターの方が使っていたのはナイロンカッターに違いないと確信した。

愉快になって、終点から前に片付けた方向へ逆戻りしながら、網の穴に立ったままの青草をビンビン刈り倒していく。ナイロンカッターがこんなに威力を発揮するとは予想外でした。それで、調子よく刈っていき、正門のフェンス際までやっつけたところで時間になり、エンジンを切る。切ってびっくりした。ナイロンカッターの2本のひもが1本は消えてなくなり、もう1本は3cmくらいしか頭を出していなかった。一回の草刈りでそんなにすり減るんだと知った。それで、校長先生が替えのカッターもセットで買っていた意味がよ〜く判った。

そこで、今日のアフォリズム。

<機械の操作を知れば知るほど操る機会が増え、仕事が増える。>

 

【書】「宰」サイ・つかさどる・おさ(No.161)

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宀(べん)と辛とを組み合わせた形。宀は祖先の霊を祭る廟(みたまや)の屋根の形。辛は大きな把手(とって)の付いている曲刀で、犠牲(いけにえ)の肉を切る庖丁(ほうちょう)である。曲刀で犠牲をさばいて祖先の霊に供える役の人が宰であり、それには長老の人があたった。宰は祖先の祭りをつかさどる(職務として担当する)人であったが、政務をつかさどる人をもいうようになり、宰相(中国で皇帝を補佐して政治をとりしきる職。いま総理大臣をいう)という。「つかさどる、おさめる、おさ、かしら」の意味に用いる。<『常用字解』より>

この字は意外に書きやすかった。辛のパーツは子のように見えなくもないが、『古代文字字典』の金文編ではすべての字形が横線2本になっていて、明らかに子と違うことが判る。甲骨文編にも横線2本の例はあったが、字形の面白さに惹かれてこの字を書いてみた。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】6月20日(木)4:54〜8:13の伊豆長岡の空。24秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2360972667293930?s=100001436582002&sfns=mo