いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

碁に負けた悔しさばかり栗の花(あ)

梅雨の長雨に降られ、外に出ないで家にこもっていることを「梅雨ごもり」という。この梅雨ごもり、てっきり季語だと思っていたら、私の使っている『角川合本俳句歳時記』デジタル版(Ver2.2)には載っていない。『日本大歳時記』(講談社)にもない。が、俳句関連のサイトを覗くと用例が結構見えるから、今じゃ普通に季語として扱われているとみてよかろう。

だいたい季語というのは草田男の句「万緑の中や吾子の歯生えそむる」の「万緑」のように、広く人口に膾炙されれば新しい季語として定着するものなのだから、歳時記にはまだ載らないが「梅雨ごもり」だって立派な季語とみてよい。

で、今日は朝から雨模様で、まさに「梅雨ごもり」の一日だった。

こんな日は、庭いじりもできないので、久々に絵を描いてみることにした。すると、そういう気分になっているところへ電話が入った。「今日の午後の予定は何かありますか?」

大きな栗畑氏からである。碁の誘いだ。せっかく絵を描く気になったが、碁となれば断れない。私は碁と酒の誘いは断れない質なのです。

前回は大きな栗畑氏のお宅へお邪魔したが、今日は拙宅。雨模様でバイクの私を気遣ってくれたようだ。

氏は12時半少し前にやってきた。ジプロックに入れたほうれん草のおひたしを「これ」と言って差し出す。奥さんの手料理だ。あんた、よそん家に行くんなら手ぶらじゃしょうがないこれ持って行きなさいと持たされたのでしょう。

お茶を淹れてのまず1局目は5子置いて対局。これがあっさり大石を飲まれて投了。そこから3連敗を喫して、あっという間に6子局へ降格。で、6子局も2連敗し、あわや7子局へとズルズル後退する崖っぷちでなんとかしのいで1勝を得た。

3連敗しなければ降格しないルールで、しばらくは6子局で勝ったり負けたりを繰り返し、もう一つ勝てば5子局に戻れるチャンスの局にまたしても負け、本日最後の1局では勝ったものの、次回は6子局でスタートすることになった。う〜ん、半年前は3子でも勝てていたのは何だったんだろう。どんどん下手になっていくような気がする。

結局、今日の戦績は、5子局●●●6子局●●○●○●○○●○の5勝8敗。(げげ、13局も打ってたんだ。サッカー日本代表エルサルバドル戦のキックオフに6分遅れちまった)

 

【今日の一枚】栗の花。

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ゴミ捨てに行く途中にある大きな栗の木。ここの栗は実も大きいが、大抵は前の家の子どもたちに拾われる。撮ったのは6/6(木)の朝。木の周りにはむせるような青臭い匂いが漂っていた。

 

【書】「降」コウ・おりる・おろす・ふる・くだる(No.150)

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𠂤(ふ=阝)と夅(こう)とを組み合わせた形。𠂤はもと〓1とかき、天上の神が陟(のぼ)り降りするときに使う神の梯子(はしご)の形。夅は下向きの左右の足あとを上下に並べた形で、くだるの意味を示す。神が神梯(こうてい)を降(くだ)ることを降といい、神仏が天上から地上に降ってくることを降臨という。(中略)降は神が「くだる」というのがもとの意味であったが、高所から「くだる、くだす、おりる、おちる、ふる」ことを降というようになり、のち敵に負けて従うことを降参・降伏・降服という。<『常用字解』より>

〓1(手書き画像)↓

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天と地の間には梯子がかかっていて、天上の神はその梯子から地上に降りてくるという。これはまさにそのまんまの字ですね。神が梯子をおぼつかない足取りで降りてくる様子を想像すると、なんともユーモラスな感じがしてほほえましい。

 

【タイムラプス】6月9日(日)6:56〜9:27の韮山方面の雨空。37秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2341554009235796?s=100001436582002&sfns=mo