いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

降りしきる雨呑み比べ芋焼酎(あ)

【今日の一枚】本格焼酎飲み比べ5本セット。

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ずらり並んだ300mlの瓶は、同じ蔵元の杜氏が厳選した本格焼酎。横浜の呑兵衛ランナーが、一緒に呑むべえと大雨の中を伊豆まで運んできてくれた。

「飲み比べ」だから、飲んで味を比べないといけない。いけないということもないが、せっかくだからと、二人して味の違いを楽しんだ(のは、2杯目まで)。

まず口にしたのが「石の蔵から」。「樫樽で貯蔵された原酒を霧島山系天然水で17度まで割り水したロック用焼酎」と説明書きにあり、5本の中でいちばん度数が低いことで、最初の一杯に選んだ。ロックで呑んでみたら、これがちっとも芋臭くない。「これ、芋だよね」と二人で確認しながらもう一口。やはり芋の味がしない。最近の芋焼酎って、こんなにまろやかなんだと感心しつつ三口目。女性に好まれる味だね、と判ったふうなことを言いながらコップの残りを飲み干す。

2杯目は「あらわざ桜島」。説明書きによると、「ロンドンで開催される世界的な酒類競技会IWSCで”芋焼酎初の最高賞&金賞”」受賞したほどのすごい焼酎らしい。なのだが、私には金賞も無冠も味の違いが判らない。判るのは1杯目よりも芋の香りがする、という程度だ。

3杯目は「魂の芋」。ネーミングがかなりストレート。「草原を吹く風のような爽やかな香り」と言われても、感性の乏しい私には「爽やかな香り」が漂ってこない。うん、これは確かに芋(焼酎)だ、くらいしか言えないのだから情けない。

4杯目は「西郷どん」。こっちは「柔らかな香りと力強い味わい」だって。確かに芋焼酎ではあるのだが、3杯目との味の違いが判らない。ここまで飲み方はすべてロック。そろそろこのあたりから酔いが回ってきた。飲み比べなんてどうでもよくなってきた。

5杯目「原酒屋久杉」は37度の焼酎原酒。「手作り甕壺仕込みの原酒で一滴の水も加えず瓶詰め」したという。飲み比べのトリを務める37度の度数はさすがに胃にこたえました。というか、この頃にはすっかり出来上がっていて、飲み比べどころではなくなっていました。

ああ、またしても調子こいて呑みすぎました。もう若くないんだから、呑む量もほどほどにしないといけませんね。

 

【書】「侯」コウ・まと・うかがう(No.148)

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古い字形は〓1(こう)に作り、厂(かん=屋根のひさしの形)と矢とを組み合わせた形。屋根の下に矢を放って、弓矢で家の周辺の邪気を祓(はら)う侯禳(こうじょう)とよばれる儀礼を示す字である。のち屋根の上に人をかいた矦(こう)に作り、屋上で矢を放って邪気を祓う形とする。さらにこの儀礼につき従う人を加えて侯の字形となる。国の都から離れた周辺地域で、外敵の様子をうかがい、外敵の邪気を祓う者を侯・諸侯といった。それで侯には「うかがう」の意味がある。また、矢を放つ「まと」をいう。<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』の画像)↓

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『古代文字字典』には左右逆向きの字形の他に、上下が逆になっているのもある。併せて矢の向きも逆さまで、地面に突き刺さった形になっている。どうして屋根のひさしが下に来るのか判らないが、パーツの形が定まっていれば向きなどどっちでもよいという大らかな発想が甲骨文にはあるような気がする。

 

【タイムラプス】6月7日(金)5:37〜7:59の伊豆長岡の空。35秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2338805939510603?s=100001436582002&sfns=mo