いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

桑の実や洟たれの口なつかしき(あ)

【今日の一枚】桑の実。

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今日は午前8時から地元自治会の清掃作業があった。我が組が担当した清掃箇所は、増水したときに水を逃がすために造ったと思われる場所で、普段は水は流れていない。が、まとまった雨が降った日は結構な水量になる。そこに丈の高い草がみっしり生えていて、この草刈り作業が大変。私も今年は草刈機デビューを果たし、その作業の大変さは身をもって感じるところである。丈の長い草がバッサバッサと切られていくのは、はたから見て小気味好いかもしれないが、歯が草に絡まないように時折草刈機を持ち上げなければいけない。それが腰に来るのである。

その場の草刈りは、それぞれ自宅から草刈機を持参した4人の方が担当し、私は金網フェンス際の雑草を剪定バサミで刈っていった。剪定バサミは自治会所有のもので、うちのやつよりはるかに切れ味がいい。

そういえば、うちでも自治会でも職場でも、このところずっと草刈りばかりしているなあと思いながら調子よく刈り進んでいくと、金網に頑丈に絡まった木に出くわした。枝には実がたくさん生っている。

おっ、この実は、……桑だ。桑である。赤く色づき始めたのもある。まだ洟たれガキで野山が遊び場だったころ、グミ、桑の実、アケビをその場で採って食ったっけ。

野山で食える実といえば、グミ、桑の実、アケビが御三家だった。そのうち私が特に好んだのが桑の実である。御三家の中では桑の実がいちばん甘かった。手と口元を紫色に染めながら飽かず食ったものである。

その桑がこんなところで金網に絡まっていたんじゃしょうがない。うちの庭に連れ帰って植え直したいが、これだけ複雑に絡まったんではどうしようもない。

えっ、この期に及んでまだ庭木を増やす気ですか? そりゃ、桑の実と知ったら黙ってられねえものなあ。

庭にはグミとアケビがすでに植えてある。残るは桑の実だけだ。桑の実が加わればこれで御三家がめでたく揃う。どこに植えるべえ。って、ああもうすっかり植える気になってる。

庭はもうどこにも植えるスペースなんてないでしょう。新たに作る? 夾竹桃あたりをなきものにするか? う〜ん、良さそうなアイデアだな。それとも、アケビの隣にするか。あそこは今ネギ坊主が5本ばかり並んでるが、そこなら夾竹桃をそのまま生かしておけそうだ。

かくして我が庭は着々とジャングルに近づいていくのでした。(いざとなったら、いっそジャングル葬というのもいいな)

 

【書】「献(獻)」ケン・コン・たてまつる・ささげる(No.129)

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もとの字は獻に作り、鬳(けん)と犬とを組み合わせた形。[説文]十上や古い書物には、献は祭祀(さいし=祭り)のとき犬を羹(あつもの=熱い吸い物)として捧げるの意味であるとしているが、犬は調理して捧げられたものではなく、犠牲(いけにえ)として使われたものである。(中略)祭祀のときに、神に捧げるお供え物を入れる祭器は、犠牲の犬や鶏の血で清められたのである。犬牲で清められた鬲形の器を献といい、神に供え捧げる物を入れる器であるから、献は「たてまつる、ささげる、すすめる」の意味となる。<『常用字解』より>

鬲のパーツを右側にもたれかかるように少し傾け、犬のパーツの腰のあたりをくねっと曲げてみた。そうしたら、ドレスをまとった女性が男の人に何か言いより、それに対して男が及び腰になっているような図になった。おっと、これは我が家の構図そのものではないか。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】5月19日(日)5:32〜7:28の伊豆長岡の空。28秒。

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