いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

草むしる腰をさすれば風薫る(あ)

【今日の一枚】草むしりを終えた前庭。

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庭の草むしりは、この時期毎年のようにやっているが、玄関前の茂みは後回しにすることが多かった。というか、6年前にブルーベリーの苗を植えたときに周りの草を少しむしったのと、5年前にグミの苗を植えたとき以来草むしりをしていないんじゃないかな。

今回は午前も午後も、丸一日かけて庭木の下草をむしり取った。木の下だから直射日光は浴びずに済んだが、中腰の作業のため、足腰がくたくたになって、ああ歳をとったと感じずにはいられない。

これまで一度も手を入れたことのないカイヅカイブキの下とか平戸ツツジ花車の下とか紫陽花の周りとか、ごっそりやりました。まとめた45Lゴミ袋は6袋。いや〜、スッキリ。少しばかり庭が広くなったように感じたのは気のせいか。

ひとつ、茂みの中に溶岩の庭石を噛んだ古株があって、グミの苗を植えるときに邪魔で掘り返そうと思ったが、これがなかなか頑丈でびくともしない。ツルハシを振り下ろして頑張ったがダメ。で、黙って風雨にさらしておけばそのうち自然に朽ちていくだろう作戦に切り替えた。

あれから5年。その作戦は見事に奏功し、なんと、樹皮がボロリボロリ剥がれるどころか、幹もかすかすで中まですっかり朽ち果てていた。手で揉むと、土に戻るとはこのことかと思うくらいに細かい粒に砕けた。5年でこんなに脆くなるのかと不思議なほどだった。

この古株は桜の木だとばかり思っていた。樹皮がそれだったから。ところが、古株には傍から蘖(ひこばえ)が出ていて、それがどう見ても桜に見えない。別のタネが飛んできてここに根を張ったのだろうか。一体なんの木だろう。と思ったところで手が止まった。この蘖の正体が判るまで、しばらくそっとしておくとしよう。隣家の屋根より高く伸びるようだったら、そのときは伐ればいい。

 

【書】「犬」ケン・いぬ(No.127)

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犬の形。「いぬ」をいう。猟犬として使われたらしい逞(たくま)しい犬の形に書かれている。殷・周代の古い王墓には、王の墓を衛(まも)る武人とともに棺の下や墓室の壁よりのところに犠牲(いけにえ)として埋められていることがあり、これを伏(人と犬とを組み合わせた形)・伏瘞(ふくえい=人と犬とを埋めて地中にひそむ悪霊を祓うこと)という。(中略)子犬を狗(く)というのは、子馬を駒(く)というのと同じ。常用漢字の字形は類・器となっており、犬の部分が大(手足を広げて立っている人を正面から見た形)に変えられ、犬牲という重要な意味が失われている。<『常用字解』より>

「類」の旧字体は「類」で、「器」の旧字体は「器」だ。新字体ができたときに「犬」の部分が「大」になってしまった。今さらそのことを嘆いても仕方がない。そもそも漢字のはじめはこんな字を甲骨に刻んでいたんだから。

 

【温泉】一二三荘。

 

一二三荘は伊豆の国市の外れにあるため、午後5時に鳴る防災無線が、伊豆の国市の「ビッグベンの鐘」と伊豆市の「ムーンリバー」の両方がかぶって聞こえる。それでビッグベンはさっさと鳴り終わるのに、ムーンリバーの方は1分ほども鳴り続ける。

これを一人で湯に浸かりながら聞いていると、どこかしら人恋しくなってきたりします。

 

【タイムラプス】5月17日(金)6:21〜7:59の伊豆長岡の空。24秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2300641509993713?s=100001436582002&sfns=mo