いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

紫陽花や四阿憩ふ昼餉あと(あ)

午前中、薪置き場の幌にイボ支柱をかませて雨水が溜まらないようにした。先日、雹が降った日は、屋根の幌がグリム童話の7匹の子やぎに出てくる狼の腹のように膨らんで、こりゃなんとかしなくちゃとそのときは思ったが、考えてみれば、雨が溜まらないようにしっかり傾斜をつければ済むことだと気づき、そうだこれがあったと濡れ縁の下に寝かせておいたイボ支柱を引っ張り出した。

これを幌のハトメに通し、根元を横に張った竹竿にくくりつけたらそれなりに安定したので、これで台風シーズンまで様子を見ることにした。本格的な屋根を作る気のない手抜きです。

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作業を終えてのんびりコーヒーでも飲もうと思ったら、大きな栗畑氏から電話が入っていた。掛け直すと、果たして碁の誘いだった。ぜひやりましょうと私も受け、行くからという約束の7時に間に合うように一二三荘で温泉に浸かり、帰りに米店で弁当を買う。

栗畑氏と夜に囲碁をやるときは晩酌をしない。というのは嘘で、買ってきた弁当を食いながらビールを飲む。晩酌といってもその程度で、焼酎には口をつけない。格上の相手にはお茶で、格下の私がアルコールというわけにはいかない。そんな無礼なことはできない。

だから、普段ならビールの後は焼酎のお湯割となる手順だが、囲碁のときは焼酎を我慢する。勝負に集中するためだと自分には言い聞かせるが、言い聞かせても勝てる保証はどこにもない。

案の定、5子局で始まった今日の戦績は負け先行の●●○●●○で2勝4敗。次に負けたら6子局というカド番を二度しのいだものの、気づけば連休囲碁三昧の5子局から抜け出せない蟻地獄に陥っている。いつになったら4子局に戻れるのやらの負け越しが続く。

栗畑氏は、「今日はちょっと遅くなったね」と言いながら10時過ぎに帰って行った。帰った後、碁盤を片付けながら悔しさがこみ上げてきて、ああ、やはり焼酎のお湯割をグビッとやらないと眠れないのでした。

 

【今日の一枚】アジサイ(紫陽花)と愛車スーパーカブ。

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出勤の坂の途中で時間調整。ここの四阿(あずまや)脇の紫陽花も色づいてきました。うちの紫陽花が楽しめるのはもう少し先の入梅あたりになるかな。

ここで時間調整をするのは、昼に中華料理「大連」のランチ(520円)を食う月曜だけ。店だとその日の混み具合によって注文ランチが出てくる時間がまちまちだから、早めに家を出てランチを摂り、ここにカブを駐めて職員室の給食が終わるのを待つ。

 

【書】「鶏」ケイ・にわとり(No.123)

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もとの字は鷄に作り、音符は奚(けい)。「にわとり」をいう。[説文]四上は雞(けい)を正字とし、鷄はその籀文(ちゅうぶん=西周後期の金文の字様を残しているいくらか画数の多い字)であるとする。奚は鶏の鳴き声を写したもので、鳩(きゅう=はと)の九(く)もその鳴き声である。甲骨文字にはとさかと長い尾のある象形の字があり、それは鳳(ほうおう)の形に近く、鶏は神聖な鳥と考えられていたようである。鳥は神話的な伝承をもつ神聖な鳥の場合にはその姿の全形を輪郭で描き、一般の鳥の場合には隹(すい=ふるとり)の形を使った。鶏はにわとりの鳴き声を写した字であるが、日本語の古語の「かけ(にわとり)」も英語のcockも、みなにわとりの鳴き声を写した語である。<『常用字解』より>

ここまでくると、これはもう字ではなく絵ですね。「鳥は神話的な伝承をもつ神聖な鳥の場合にはその姿の全形を輪郭で描き」と説明にあるとおり。脚なんか、見るからにコッコッコと駆ける姿そのものです。これだから甲骨文はやめられない。書いていて実に楽しい。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】5月13日(月)6:20〜8:31の伊豆長岡の空。32秒。

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