午前は庭の草むしりで、午後は囲碁三昧。なんとも充実した連休を送っています。
雨の場合は草むしりを休んで読書の時間に充てる。まさに「晴耕雨読」のシニアライフ、ですね。かつて、老後はこういう生活を送りたいと思い描いていたスタイルが、思い描いたようにできている。それは、私がこうやりたいと思っていることをやらせてくれるたくさんの愛に囲まれているからなのでしょう。
さて、今日の大きな栗畑氏との対局はというと、なんと、とうとう6子まで後退してしまいました。
昨日の対局はまさかの5子局2連敗で終え、今日迎えた、6子局に陥落するか5子局にとどまるかの大事な1局目は、中盤に大石を殺されて投了し、あろうことか、6子局を戦う屈辱を味わうことになった。しかも、6子局の第1局はショックが癒えないままに負けを重ね、3局目も6子で戦うことに。もう脳みそがぐわんぐわん煮えたぎってしまった。
こうなればもう冷静ではいられない。碁というのは不思議なもので、冷静さを欠くと勝てる碁も勝てなくなる。落ち着け落ち着くんだと心に言い聞かせても、なかなか落ち着けるものではない。と、そこで大きな栗畑氏がトイレと言ってに立ちあがった。それを機に私も立って二人分の茶を淹れる。そのインターバルが奏功したのだろうか、3局目から3連勝し、対局を5子局へ戻すことができた。
5子局になってからは勝ったり負けたりを繰り返し、今日最後の2局で2連勝した。というわけで、今日の戦績は、●●○○○●○●○○の6勝4敗。明日の1局目は4子局を賭けての、これまた大事な一戦となる。
【今日の一枚】オルレイヤ。
朝、ゴミ捨てに行くときに道端に咲いていた。早速「花しらべ」で検索してオルレイヤという名の花と知る。和名ではなんと呼ぶ？ それは残念ながら載ってなかった。
オルレイヤはヨーロッパ原産のセリ科の一年草という。そういわれれば、どこかヨーロッパ風の雰囲気はありますね。
種別の項に「栽培」とだけあるから、自生しないみたい。ということは、近くのお宅で栽培していたタネが風で飛ばされ、この側溝とアスファルトとの隙間に挟まったか。
と思って辺りを見渡したら、道の反対側のお宅の門柱の下に同じ花が咲いていた。でも、これもアスファルトと門柱との狭い隙間。
白亜の城のお姫様が髪飾りに挿していそうな上品な感じの花で、こんな道端に咲くのはちょっともったいない気がした。
【書】「郷」キョウ・ゴウ・むかう・さと（No.113）
皀(きゅう)と卯(ぼう)とを組み合わせた形。卯は人が向かい合って座っている形。皀は𣪘(き)で、先祖の祭りなどのときに食事を盛って供える器。祭りの後の饗宴(宴会)のときに𣪘をはさんで二人が座っている形が■1（画像参照）で、郷(むか)うの意味となり、饗宴の意味となる。またそのように饗宴に招かれる身分の者を■2(けい＝画像参照)(大臣など)という。■2の所有する領地を郷といい、のちその領地である意味を含めて皀の左右にそれぞれ邑(ゆう＝さと、むら)を加えた郷の字が作られた。郷の偏と旁(つくり)はもとは邑の字であり、郷と■2とは古くは同じ字であった。郷は「さと、むら、いなか、ふるさと」の意味に使われる。
甲骨文で書くと、人が皀という食事の器を挟んで向かい合っている形がよく判る。人のパーツがもともと邑の字で、それが鏡文字のように左右逆向きになっている形が『超漢字』に見える(■3の画像参照)。それで、郷と卿が同じ字だったという説明は得心する。
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なんだかんだで、この「書」のコーナーを書くのに結構な時間がかかっている。始めたときはこんな時間をかけるつもりはなかった。だけど、このブログを読んでくださる中に現役の高校の先生がいて、その先生の「参考になります」という声に励まされ、ならば、それでなくても忙しい先生のいくばくかの手助けになればと思い、昔取ったなんとかで甲骨文を書き、座右の『常用字解』をひもとき、『古代文字字典』で字形を見比べ、パソコンで漢字変換されない字を『超漢字』から画像コピーするなどしている。
余計なお世話なことは判ってるけど、でも、情報提供をしたくていろいろ調べることは自分の勉強にもなるし、そのことで新しい発見も得られるから、このコーナーは私にとって、今や無くてはならない存在になっている。第一、甲骨文を書くのが何より楽しいんだからどうしようもない。もうやめられなくなっちゃってます。
【温泉】一二三荘。
【タイムラプス】5月3日（金）5:11〜7:34の伊豆長岡の空。35秒。
https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2277560912301773?s=100001436582002&v=i&sfns=mo
