いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

濡れ縁に我と雨止み待つ蜥蜴(あ)

先週の土曜に平塚から帰ったら、郵便ポストに不在連絡票が入っていた。配達の種類は簡易書留で、5月4日まで郵便局に保管しておく旨が記されてあった。

それで今日、午後から雨の予報だったので、雨が降らない午前のうちに郵便局へ受け取りに行こう、ついでに一二三荘の湯に浸かろうと思って10時半に家を出た。そうしたら、郵便局は休み。連休中はずっと休みか。では5月4日まで保管という簡易書留はどうやって受け取るんだ?

しゃあない明日また出直そうと、そのままカブを一二三荘へ走らせる。この時間はさすがに入浴客はいないだろうと思ったら、果たして誰もいなかった。風呂場の大窓を全開にして貸切の贅沢を味わう。湯の温度はやや熱め。日によって、あるいは時間帯によって湯の温度が変わるのは源泉掛け流しだから。時折通る電車の軋む音を聞きながら、別にどこへも出かけなくたってこうやって昼から温泉をしこたま楽しめるんだから、やっぱり伊豆はいいなあとしみじみ感じ入ったことだった。

 

【今日の一枚】濡れ縁に這い出たトカゲ(蜥蜴)。

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トカゲは家の周りのいたるところに顔を出す。歳時記では「蜥蜴出づ」が春の季語で、単に「蜥蜴」だと夏の季語になる。

今年いちばんのトカゲは3月31日に成体を確認している。毎年、外の水道の水鉢に落っこちて這い上がれないトカゲがいて、放っておくと干からびてしまうから、棒切れを差し伸べて脱出できるようにしてやるが、今年はそんなおマヌケなトカゲを見ていない。

トカゲは小虫を捕食するというから、もしかしたら家の床下に潜むシロアリをやっつけてくれているのではないかと期待するが、実際はどうか判らない。

トカゲは人の害にならないし、成体の大きさも高が知れているから、そこいらじゅう這い回っても一向気にならない。ただ、洗面台の排水口から顔をぬっと突き出すのはやめてほしい。さすがにそれはびっくりだから。

トカゲが出だすと今度はそろそろイエグモの出番だな。イエグモは今年はまだ見ていない。でも最近は、夜中にトイレに立つときや、日中でも食器棚裏の薄暗い物置に入るときは、床にイエグモがいないかどうか注意するようになった。こいつも見た目はグロテスクだが、ゴキブリを食ってくれるからありがたい。一度、天井の梁に逃げ込んだゴキブリを羽交い締めにして落とし、そのままとどめを刺したシーンを見たことがあって、以来、イエグモには絶大の信頼を寄せている。

家の外はトカゲ、内はイエグモが小虫をやっつけてくれるから、下手な殺虫剤など要らない。すきま風だらけのあばら屋ではあるが、自然の中で暮らすとはこういうことなんだと割り切れば、それなりに快適な住環境だと思っている。

 

【書】「享」キョウ・まつる・うける・もてなす(No.111)

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古い字形では建物の形であり、上部は京(けい)と同じく望楼(ものみやぐら)があり、下部はその基壇の形のようである。ここで先祖を「まつる」ことを享といい、またその祭祀(さいし=祭り)を「うける」ことを享という。供え物を供えて饗(きょう)するので享と饗は同じ音である。君臣などが集まって酒盛りをすることを饗といい、神に対して供饌(きょうせん=おそなえ)することを享という。また饗と通じて、「もてなす」の意味に用いる。<『常用字解』より>

これはどう見たって子どもの落書きでしょう。うちの孫も3歳頃はこんな絵を描いていた。それを意識して、変に整わないように書いたつもりだが、どうしてもわざとらしさが残ってしまう。子どもの純粋な絵心にはかないません。

 

【絵日記】高橋尚子(No.84)

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「ソフト鉛筆」ツールで描くのはこれまで同様だが、髪の毛がパサパサに見えて失敗作。もう少し潤いを出さないとモデルさんに申し訳ない。目の表現もまだまだ。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】5月1日(水)5:20〜7:44の伊豆長岡の空。36秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2274166412641223?s=100001436582002&v=i&sfns=mo