いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

青梅の雨打たれやや頰赤らむ(あ)

昨日の昼のこと。洗濯物を干そうと物干し場に出ようとしたら、敷いたブロックの上を、これまで見たことのない数の羽アリがうごめいていた。なんじゃこりゃ、ブロックの下にアリの巣でも作られたかなと思ったが、それに対して特に何することもなくそのまま洗濯物を干していた。そうしたら、そのうち自然といなくなった。

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ところが、である。このあと大変な光景を見てしまった。もちろんその光景は写真に収めてあるが、見るとショックが大きいので画像を載せるのは控える。それほどショッキングな光景だった。

どう形容すればいいだろう。ミツバチの髭をたくわえたおじさんのことをご存知だろうか。例えばあのミツバチを羽アリに置き換えてみてください。そのミツバチの密集群のように、羽アリがびっしり隙間なく、玄関の外の柱を上へ上へとよじ登っていたのである。

なぜそのことを知ったかというと、洗濯物を干し終え、六畳和室のカウンターで音楽を聴きながらコーヒーを飲んでいたら、窓の外に大きな栗畑氏が現れた。何の用だろうと玄関から出ると、夜に囲碁をやろうとのお誘いであった。ズボンが土で汚れているから、午前の畑仕事を終えて私の家を訪ねたものと見える(栗畑氏の畑は私の家から歩いて数分)。是非やりましょう、では7時にお待ちしていますと栗畑氏を見送って玄関を入ろうとしたら、そこで玄関の外の柱にびっしりと羽アリがへばりついているのを見たのである。

ぎゃっ、なんじゃこりゃ。この、なんじゃこりゃパート2はパート1の比ではない。クリーム色の柱が黒ごま団子のように黒くなっている。とてつもない数だった。すぐさま外物置から殺虫剤を取り出そうと小走ったら、今度は濡れ縁の脚にナイアガラ滝のように、これまたびっしり羽アリがいたのである。ぎゃぎゃぎゃ、こちらの方が玄関の柱の何倍も多い。なんじゃこりゃパート3である。

物置から取り出した殺虫剤は、以前プラムの木の股に巣くった虫を退治したときに使ったもので、余りはまだたっぷりあった。こいつをナイヤガラに惜しみなく吹きかけ、玄関の柱の方にも回って吹きかける。奴らは羽を持っているのに飛べない。そのままふりかけゴマが下に落ちるように、バタバタと落ちて息絶えていく。駄目押しの、さらに駄目押しの噴射をし、スプレーの殺虫剤をほぼ使い果たしたところで、さっきのうじゃうじゃはなんだったんだの羽アリ大量発生は一件落着した。

しかし、話はそれだけでは済まなかった。出勤して、花壇にひまわりの種を植えならが校長先生に羽アリ大量発生の件を話したら、「それはたぶんシロアリだろう、一度業者に床下を見てもらった方がいい」と言われた。ゲゲっ、羽アリの正体はシロアリとな? どうすんだどうすんだ終の住処が食われちまうよ。食われる前になんとか手を打たねば……。

 

【季節の花】庭の梅の実。

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花ではないけど、そうか、もうそんな時期なんだなと感じられる風物として。昨日のツバメの画像もそうだけど、いわば、タイトルの五七五をひねるときの歳時記みたいなものとして、撮影した風物をこれからもちょくちょくアップしていこうと思います。

 

【書】「魚」(No.106)

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上から見た魚の形。今の字形では下が灬(火。列火)の形であるが、それはもと魚の尾の形。魚は水深く住むもので霊物とされ、「詩経、小雅、魚藻」には祖先の霊を祭る廟(みたまや)に供えて祭ることが歌われ、紀元前十世紀ころ、周王は霊廟(みたまや)のある辟雍(へきよう)の大きな池で、自ら舟に乗って魚を捕り、これを廟に供える儀礼を盛んに行っている。古く魚を女にたとえていうことがあるのは、魚は陰の精であるとする考えがあったからであろう。<『常用字解』より>

この字を見て、まず筆順のことを思った。どんな順で書くのだろう。書き順の基本は、上から下へ、左から右へ、である。その基本に基づいて、こういう順かなあと見当をつけて書いてみたらすぐに判った。

まずボディのラインを左に一本、右に一本、腰のあたりにくびれをつけて形づくる。次に左の胸びれ(腹びれ?)を書き、最後の横線をボディの右まで引いていって背びれ(前の部分)をヨの字に書く。そこまで書いたら目玉の点を入れる。これで上のパーツはおしまい。

今度は下のパーツ。ボディの真ん中あたりに筆(Pencil)を入れてEの字の尻びれを作り、一旦筆を離して再びボディの真ん中あたりから右側に背びれの後ろを、ボディを横切るようにして大きくヨの字に書く。そして尾びれのラインを左、右に開いてフィニッシュ。どうです、意外に簡単でしょ? 

ボディを横切る線はウロコを示しているのだろうが、秀逸なのは上部の目ん玉の下を通る線。普通は、この線は右の背びれの一番下の線とつながってしかるべきなのに、そうしないでヨの字の真ん中の線につなげた。書いていちばん驚いたのは、そこです。これで変化が生まれ、表情が豊かになった。これも書いてみなければ判らない驚き。

こんなふうに、すごいぞすごいぞと思いながら、甲骨文を書いて楽しんでます。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】4月26日(金)5:10〜7:38の伊豆長岡の空。36秒。

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