いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

闘志踏みしめて門出の桜坂(あ)

【季節の花】再び中学校の桜坂。

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夜来から朝にかけての雨で桜の絨毯ができていた。ここの坂は先生方の車しか通らないから、散った花びらもさほど轢き潰されることなく道に残った。

今日は午後から囲碁サロンに顔を出そうと思っていたら、午前中に校長先生から電話があり、わがままボディ君の「新入生代表の言葉」を一緒に聞きに行かないかと誘われた。入学式のある高校まで車を出すから、ついては午後1時ちょっと前に学校に来てくれと言う。それで入学式に出る格好をして中学校まで行った。

中学校から高校まで車で連れて行ってくれるのだったら、わざわざ中学校まで行かずとも、私が田京駅あたりで待っていれば拾ってもらえるだろうと思ったが、そんな厚かましいことを校長先生に頼むわけにもいかず、もしかして校長先生が気づいてくれないかと期待したが、再びの電話はかかってこなかった。おかげでこの桜の絨毯を見ることができた。

今日4月8日はわがままボディ君の入学式で、そこで彼が「新入生代表の言葉」を述べることは知っていた。校長先生が高校に掛け合って「新入生代表の言葉」を彼に述べさせてくれないかと頼んだ由。それで彼も私に再三の指導を頼み込んできたのだったが、いやあ、今日の言葉はなかなかよかったですよ。壇上のマイクがもう少し彼の声を拾ってくれたらもっとよかったけれど。

先日、高校の指導を受けた帰りに私の家にやって来て、ワープロで清書された原稿を見せてくれた。そのとき、途切れ途切れの文脈にだいぶ不満を持ったけど、今日聞いた限りではそれほどの違和感はなかった。その後の指導で滑らかに言葉が繋がるように手直されたのかもしれない。

とまれ、今日から彼の新しい人生がスタートした。「新入生の言葉」では、自らの可能性を探し当てるべく努力していくこと、そこへたどり着く道は決して真っ直ぐではなく、いろんな分かれ道があるかもしれないということ、そして最後に、どっちに進むか迷ったときは私たちを助けて欲しいと締めくくった。

「自分を信じて前を向いて歩いていく」とすればビシッと決まるのかもしれないけれど、「助けて欲しい」という気持ちが本音に近い気がして、私が彼に最初に手直しを頼まれたときは、そのようにアドバイスしたのだと思う。

限られた人生の中から、彼らがどのような可能性を見出すかは判らない。判るのはそれが決して平坦な道ではないだろうことだ。自分でお金を稼ぐとはどういうことか。自分で生活するとはどういうことか。それをこれから学んでいくのだ。

歯を食いしばりながも笑顔を絶やさい、そんな人になって欲しいと願っている。

 

【書】「丸」(No.90)

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弓の弦(つる)に丸い弾(たま)をあてがった形。これを弾(ひ)いて弾を弾(う)つので弾丸(古代中国で、はじき弓のたま)という。弾はまるい形のものであるから、小さな「まるい」形のものを丸という。その形にした薬を丸薬、ころころころがることを丸転という。弓に用いるたまを弾丸、銃に用いるたまを銃丸といったが、いまは弾丸を銃丸の意味に使う。<『常用字解』より>

弓幹(ゆがら=手で握る方)の、くにゅっと折れる曲がりの線がうまく出せず、何度も書き直した。ある程度のスピード感とバランス感を融合させるのはなかなか難しい。

書き上げた字を見ると、イヤリングを飾った耳に見えなくもない。

それにしても古代中国では、弓は矢を放つのではなく丸を弾く武器だったんですね。強力なパチンコみたいなものか。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】4月8日(月)6:09~8:52の韮山方面の雨空。20秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2238561512868380?sfns=mo