いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春分の雨ムスカリを艶めかす(あ)

昨日の卒業式で私の仕事も一区切りがつき、今日の春分の日は雨模様ということもあり、外出せずにこれまで溜め込んだ雑多な書類の整理に当てた。

まずは、職場の職員室の机の引き出しから運んできた書類の束を薪ストーブで燃やす。一応一つ一つ点検するからそれなりに時間がかかる。その手の書類は、たいてい紐で結わえて守秘の古紙回収業者に持って行ってもらうのが普通だが、私の場合は大して秘密でもないものばかりだし、量もさほど多くないからとカブに積んで家まで持ってきた。家には薪ストーブという究極のシュレッダーがある。

学校にまだ焼却炉があった昔、学年末の教員の処理作業として、「燃やし」「たたき」「塗り」の三種があった。「燃やし」は一年間で溜まった書類を焼却炉で燃やすこと。「たたき」は、破損した下駄箱ロッカーなどをトンカチでたたいて直すこと。「塗り」は、汚れた壁をペンキできれいにすること。世の先生方は、これを春休みにめいめいやっていたのである。中島みゆきの♬そんな時代もあったねと~♬を口ずさみながら、書類を一枚一枚薪ストーブに突っ込んでいく。

次に、「公立共済友の会だより」と「大人の休日倶楽部」のバックナンバーをスキャンしていく。それぞれ三年分だから、それなりの量だ。が、ここで新兵器、ScanSnap iX1500が大活躍。ともかく速い。ページをシャカシャカ飲み込んでゆく。そして、これをパソコンに保存しておくと、自動的にiCloudにバックアップされ、iPhoneとiPadのアプリ「ファイル」から見られるようになる。月額1,300円払って2TBのストレージを確保しているからそれができる。最初は、毎月1,300円分も使いこなせないで無駄にお金を捨てることになるのではないかと思ったが、実際に使ってみると、これはなかなか便利で、月刊雑誌を定期購読することを思えば、1,300円なんて安いものだと思うようになった。

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スキャンが一段落したところで、増設洋間に置いてあったiMac(Leopard)を二階へ持って行ってセッティングする。これで二階でもインターネットが楽しめるようになった。カミさんはインターネットを楽しまない人だから、使うとすればもっぱら孫たちになるが、起動時にパスワードが必要だから勝手にいじれない(普通はそうだが、一階和室のMac miniは電源を入れっ放しだから誰でもアクセスできる)。だから孫たちよ、YouTubeを二階で見たかったら、じいじに長生きしてもらえよ。

 

【季節の花】庭のムスカリ。

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今シーズンは一個も実をつけなかった柚子の木の下に咲いている。ムスカリって和名じゃないよな何語だろうと「花しらべ」に当たったら、「属名のムスカリ(Muscari)はギリシア語のmoschos(じゃ香)が語源で、この花の強い香りに因む」とあった。別名は「グレープヒアシンス」。花言葉は、「明るい未来」とあったかと思えば、「失望」「失意」ともあって、一体どっちなんだよと言いたくなる。

 

【書】「羽(羽)」(No.72)

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鳥の羽を二枚並べた形で、「はね」の意味となる。鳥は神霊の化身と考えられていたので、旗や武器などに羽飾りをつけた。小さな羽は「羽」といい、大きな羽は「翼」という。(白川静『常用字解』より)

こういうシンプルな字は単調になりがちで、そうならないように左と右のパーツに変化を持たせたつもり。左に傾いだ羽を、倒れないように右の羽で凛と支えた図。この微妙なバランスが難しくて何度も書き直した。

ところでこの甲骨文、羽の向きが活字に採用された字と逆。『五體字類』でも確認したが、このように書く字形が見えない。どこで逆転したんだろう。でも、もし鳥の絵を描くとしたら、羽の向きは甲骨文のような向きになるんじゃないかな。

 

【温泉】雨につき内風呂。

 

【タイムラプス】3月21日(木)6:08~8:13の伊豆長岡の空。31秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2211089392282259?sfns=mo