いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

坂のぼりつめ花韮の別れ道(あ)

校外学習で上野動物園へ行く。

大仁駅の集合時間が午前6時15分。集合を大仁駅にしたのは、大仁駅だと早朝でも駅員がいて東京までの往復切符を買えるから。田京駅だとそれができない。

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5時15分に家を出て大仁駅まで歩く。外はまだ暗い。こんな早い時間に子どもたちは集合できるのだろうかと心配しながら、旧下田街道を大仁駅へ向かう。途中、クラスの2人の子の家の前を通り、その子たちが集合時間に間に合うように家を出るのだったら、ちょうどこの時間帯かもなと思ったが、2人とも出て来なかった。

大仁駅には午前6時に着いた。着いたら担任の先生と、途中で一緒になるかなと思った2人の子と、駅にいちばん近い子がすでに到着していた。その後、残り3人がお母さんの運転する車で続々到着し、結局、予定の集合時刻には全員揃っていた。

クラスの子は5人だが、昨日の給食のときに、相談室に通う子が行きたいとクラスに挨拶に来て、急遽6人の参加になった。そのことに対して不満を漏らした子がいたが、これも社会に出るための勉強となだめた。なだめたけど、行く電車の中でも「どうして急に一緒に行くことになった?」とぼやくあたり、不満子はきれいに納得したふうではないようだった。

上野動物園は、平日の木曜にも関わらず、幼稚園児や母子連れ、外国人観光客らしい人で混んでいた。入口を入ってすぐのジャイアントパンダ舎には列ができていて、最後尾に「20分待ち」のプラカードを持ったスタッフが立っていた。

列に並んだら、ちょうど20分でシャンシャンを見ることができた。が、立ち止まらず先へ進めと促され、満足な写真を撮ることができない。私は本物のパンダを見るのはこれが初めてで(というか、上野動物園そのものが初めて)、これだけのために20分並ぶのかとため息が出たが、これから春休みになるともっともっと待つだろうことを思うと、20分待ちは早い方なのかもしれない。

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パンダ舎を出て、カワウソ、フクロウ、トラ、ゴリラと順に見ているうちに、いつの間にかグループが二手に分かれてしまった。それで私が2人を、担任の先生が残り4人に引率する格好になった。それは予想されたことで、しまった担任の先生と携帯電話番号を交換しておくんだったと後悔したが後の祭り。

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はぐれてしまったのは仕方がない、こちらはこちらで見学して昼食場所へ向かえばいいと2人には言い、ホッキョクグマを見た後に東園と西園とをつなぐ「いそっぷ橋」を渡る。昼食場所は西園休憩所と決めていたが、昼食にはまだ時間が早く、ペンギン、フラミンゴ、ハシビロコウ、カバ、サイ、キリンを見て時間を潰す。が、もう一つのグループと合流できない。向こうの方が先に西園に来ていると思ったが、どうやらこちらが先に来てしまったらしい。

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「いそっぷ橋」で待っていれば合流できるだろうと、そっちへ向かってみる。そうしたら、東園の方から担任の引率するグループがやってきた。そこでようやく合流。

合流できたところでめでたく昼食を摂り、結果オーライ。昼食後は、両生爬虫類館に入る。が、クラスにひとり、カエルを大の苦手とする子がいて、そこでまたペースが乱れる。カエル苦手君とそれに歩を揃える子のグループ、じっくり見る派グループとに分かれる。さらに西園の動物をまだ見ていないグループとすでに見終えたグループとに分かれたりしてのすったもんだだったが、なんとか上野駅から東京駅へ移動し、東京駅からは新幹線こだまで三島まで戻る。全員が初めて自ら切符を買って乗る新幹線で、これがいちばんの社会勉強になったかもしれない。

天気に恵まれて何よりの校外学習でした。ふ~、疲れました。

 

【季節の花】ハナニラ(花韮)。

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この時期、道端でよく見かける。アルゼンチン原産で明治時代に観賞用に導入されたという。

写真は、近所の御宅の、大きな庭石の間に咲いていたもの。田京駅からの帰りに坂を上っていてふと目に留まった。花言葉は「悲しい別れ」。

 

【書】「唯」(No.66)

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「口」と「隹(スイ)」とを組み合わせた形。「隹」は小さな鳥の象形。鳥は神の使者と考えられて、しばしば鳥占いに使われた。「唯」は「しかり」、鳥占いによって神意を問うのに対して神がよろしいと聞き入れるの意味である。それで「かしこまりました(つつしんで承知しました)というとき、「唯。唯唯」という。

鳥占いによって軍の進退を占い、神の同意をえて前進することを「進」という。戸(神棚の片開きの扉の形)の前で神意を問うことを、「雇う」という。野党とは、神意を借りることである。その神意をうやうやしく拝することを、「顧みる」という。(以上、白川静『常用字解』より)

甲骨文を書いていると、その字の成り立ちがいろいろ空想されて面白い。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】暗いうちから家を出て、暗くなりかけた頃に家に着いたので撮影できず。