いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

沈丁の香の向ふより囲碁敵(あ)

【季節の花】ジンチョウゲ(沈丁花)。

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水晶苑の隣家の垣根に咲いていた。

沈丁花と言えば小坂忠の「庭はぽかぽか」という歌を思い出す。

♬窓を開ければほんのりと 沈丁花の匂いが 家の中まで入り込んできて 怒った君の顔までもうれしそう 庭はぽかぽか 心うきうき 庭はぽかぽか 心うきうき♬

大学時代、同郷の友に触発されて、フォークギターを弾いた時期がある。そのフォークギターは平塚のアパートから藤沢のマンションに引っ越すときに処分した。まだ十分に弾けたが、カミさんの「どこに置くのよそんなの」の一言で、雨の中をゴミ捨て場にそっと置いてきた。著名なメーカー品ではなかったけど、音色も気に入っていて愛着もあった。

そのあと、カミさんは息子娘のためにピアノを買った。ために私の書斎コーナーはリビングの片隅に追いやられた。そのピアノも、息子娘が大きくなるとともに、いよいよマンションも手狭になって処分した。カミさんは今もそのことを悔やんでいるが、私のギターのことについては一言も触れない。

 

【書】「牀」(No.61)

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「床」の旧字体。

「爿」(ショウ)は、寝台を立てて横から見た象形で、「木」と組み合わさって「ねだい」を意味する。「床」は「牀」の略字で、『五體字類』にもその字形が見える。

「爿」の筆順は縦棒が先。エイっと勢いつけて書いたらかすれてしまった。ほんの、ちょっとした力加減なんですけどね。アプリ「Zen Brush 2」はその辺も忠実に再現します。

 

【絵日記】ザ・デストロイヤー(No.76)

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口の輪郭は「黒」であらかじめ当たりをつけるのだが、今回は唇の色を直接塗って描いてみた。瞳は青系の色で塗ったが、こっちは最初に黒で軽く当たりをつけて描いた。目は、もう少し濃く描いても良かったか。

覆面が白いので、バックの白と被らないように、バックを「エアブラシ」で2色のグラデーションにしてみた。

 

【温泉】水晶苑。

囲碁サロンに集まったのは、白髭師匠、大きな栗畑氏、建材氏、私、の4人。

湯から上がって二階の大広間へ行ったら、白髭師匠と大きな栗畑氏が対局していた。もう一人誰か来てくれないかと、手持ち無沙汰に窓の外を眺めたら、水晶苑の隣家の垣根に沈丁花が咲いているのが見えた。

それで、それを「季節の花」に収めようと階下に降りて写真を撮っているところへ建材氏が軽自動車でやってきた。

幸田文『雀の手帖』に、「入学願書を出すのが梅で、試験が沈丁花で、卒業式が辛夷で、入学が桜だという。人ごとには思えない入学試験である」と記され、この季節の花々に行事を重ね合わせる著者独特の感覚がなんとも上品。そんなことを思いながら鼻を近づけると、沈丁花の芳香に身もとろけそうになる。

先日、公立高校の入学試験を終えたばかりの中学三年生は、今どんな思いでこの沈丁花の匂いを嗅いでいるのだろう。

さて、建材氏との対局は、白番2子局で5局打って4勝1敗。最後の5局目に20目以上の差で負けたのが、何としても悔しい。


【タイムラプス】3月9日(土)9:42~12:20の伊豆長岡の空。39秒。

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