いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

普段着の愛嬌で姫踊子草(あ)

【季節の花】ヒメオドリコソウ(姫踊子草)

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庭の、姫リンゴを植えた脇に咲いている。偶然どちらも「姫」の名をもった。

不細工だけどどことなく愛嬌のある花だなと思ったら、花言葉も「愛嬌」だって。これも偶然。

ヨーロッパ原産の二年草で、明治時代中期に東京で確認されたそうです。花の名は、「笠をかぶった踊り子の姿を思わせることから付いた」<https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_19.htm>というが、感性の違いだろうか、私にはどう見ても踊り子に見えない。でも、誰が名付けたか知らないけれど、姫踊子草という和名は気に入った。姫リンゴの新芽が出るまで、しばらく一緒にそっとしておこう。


【書】「鬱」(No.51)

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小学6年生のときだったと思う。ある時ふと、画数のいちばん多い漢字は何かと興味を持って、図書室にある『小学漢字辞典』を手に取った。そうしたら、総画数の最後にこの字が載っていた。画数は29画。

小学校では習わない漢字だったが、妙に気に入ってノートに書いていたら、いつの間にか書き方を覚えてしまった。「薔薇」は辞書を引かないと怪しいけれど、「鬱」は今でも辞書を見ないで書ける。小さい時に手で書き覚えた字って生涯忘れないですね。

ひるがえって、今時の小学生はどうだろう。漢字を学ぶ時間は十分に確保されているのだろうか。2020年からはいよいよ英語とプログラミングが必修となる。放課後の習い事もすでにそっちにシフトしているとも聞く。そうなれば、ますます「読み書きそろばん」がおろそかになっていくのは必至だ。

英語もプログラミングも、学んで無駄とは言わないけれど、小学校から学ぶ必要があるのかどうかははなはだ疑問。だいたい、子どもが学校の授業で解決しなかった疑問を家に持ち帰っても、英語やプログラミングを教えられる保護者はそんなに多くはないだろう。となれば、疑問の解決は学習塾に頼らざるを得なくなり、学習塾に通わせられる家庭とそうでない家庭との格差がますます広がることは目に見えている。そして、いちばん大事な、顔を突き合わせての親子の会話がますます減っていく。減れば子どもはスマホに走り、親をうざいと感じて距離をとる。かくして家庭での意思疎通は図られず、家庭は崩壊に向かう……。

なんだか話がそれてきた。戻そう。

文科省は、国際社会で活躍する日本人を早い段階から育成する方向に舵を切ったわけだが、私が言いたいのは、国際社会人を育てるというのなら、まずは母国語をもっと大事にすべきではないのか、ということである。思考は母国語で行う。母国語をないがしろにして思考は育たない。英語もプログラミングもいいけれど、小さいうちから、いや小さいうちだからこそ、まずは母国語を優先して学んでいって欲しいと思うのである。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】2月26日(火)6:25~7:54の伊豆長岡の空。22秒。

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