いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

金盞花畑の子らの泥の靴(あ)

【季節の花】キンセンカ(金盞花)とネモフィラ・インシグニス(瑠璃唐草)

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伊豆に住むようになってから花の写真を撮ることが多くなった。藤沢にいるときは全く無頓着だったのに、変われば変わるものである。

伊豆には、岸からぐんと深くなる駿河湾を擁し、アユ友釣りのメッカ狩野川が富士山に向かって流れ、海底火山が隆起して生まれた小山の群れ群れがある。そして温泉。そんな大地の恵みの中で暮らしていると、自然と心もおおらかになっていくような気がする。

道端に咲く花に時折足を止めるようになったのも、そういう思いの表れだろう。そこで駄句を一句ひねったりする。

俳句を、自然にもっとも近しい文学だと言ったのは誰だったか失念したが、自然をよく観察し、そこから湧き出る自分の想念を五七五のリズムで刻む。そうして生まれたものを文学と呼ぶのなら呼んでもいい。でも、呼ばなくてもいい。自然と自分の思いがピタリ一体となったときの感情の高まりを味わえればそれでいい。海あり川あり山あり温泉ありの伊豆ではそれが味わえると思っている。

なかなか納得のいく一句は生まれてくれないが、なんとか納得のいく一句を生み出したいという思いを毎日持ちながら、駄句を連ねているというのが本当のところである。

これまでは「写真」の項に目にした花を載せてきたが、今日から「季節の花」と項を変え、季節の移ろいの中で目にする花を載せていくことにした。ああ、そろそろそういう花が咲く時期なんだなという思いを読者の皆さんと共有したいと思っている。


【書】「聲」(No.38)

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「声」の旧字体。旧字体の左上のパーツだけを採って新字体とした。

漢字の成り立ちでいえば、「声」は石板をぶら下げて音を出す楽器の象形、「るまた」は手に木の杖を持つ象形、そして下部に耳の象形を並べ、全体で、楽器を叩いて耳に達する音「こえ」を意味する。

書いて判るが、画数の多い旧字体の方が断然収まりがいい。バランスでいえば、やや右が重たい感じがするが、左の「声」の左払いが伸びやかな分だけ、かろうじてバランスのとれた字になった。


【温泉】あやめ湯。

駐車場にバイクを駐めると同時に、あやめ湯からストレッチ先生が出てきた。「今日は向こうが女湯だから」と言う。向こうと言うのは、もちろん一二三荘のことで、一二三荘は今日は女湯なのでこっちに来たの意。職場が私がかつて勤めていた学童と同じ敷地にあって、仕事が終わるや否や駆けつけたそうだ。時計は5時半ちょっと前。それにしてもちょっと早すぎません?


【タイムラプス】2月12日(火)6:31~8:01の伊豆長岡の空。22秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2154058597985339?sfns=mo