誰に蕎麦打たん上州空つ風（あ）

大場の病院で定期検診。昨年暮れの胃カメラやエコー検査の結果を知らされた。特にこれといった異常は見られず、胃癌、膵臓癌、大腸癌、前立腺癌の兆候はないとのこと。
それを聞いてひとまずホッとしたが、ホッとしないのは、血圧、体重、HbA1cがじわじわと微増していること。いずれもこれまでの最高値を記録した。主治医に「これまで、今のお薬で頑張って来れていたし、これまでより強いお薬を処方したくないので、お酒とかお食事を少し控えめにするとかして、もう少し頑張ってみましょう」と励まされる。
今回は、とうとう酒について言及された。酒も食事もこれまでどおりの分量のはずだが、にもかかわらず数値が上がってきているのは、おそらく年齢がそういう年に達している証左なのだろう。主治医は、体重が増えることによって血圧もHbA1cも上がってきているので、まずはこれ以上体重を増やさないことが肝要と言う。
主治医の机には干し柿とシュガースティック5本が説明書きの模造紙の上に置かれ、私はそれを見ながら主治医の忠告を聞いている。主治医は干し柿のことには一言も触れないが、干し柿一個にこれだけの糖分が含まれているんですよ気をつけてねと言わんとしていることは十分すぎるくらい伝わる。
そこで、先日亡くなった高校の同級生のことを思う。そう、私も気をつけねば。いつころっと逝ってもおかしくない年齢になったのだ。今回は素直に主治医の言うことを聞き入れてみよう。そう思いながら病院を後にしたことだった。

【写真】上州のそば粉。

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前回通販で買ったそば打ちセットの「打ち粉」がまだ相当量残っているので、今回は「そば粉」だけを注文した。当面、そばを打つ当てはないけれど、今度孫が来たときに打てるように（いつ来るか判らないが）今から用意しておくことにした。いろんな土地のそば粉を試してみようと、前回は信州だったが、今回は上州のを頼んだ。
宅配はクロネコさんで、時間指定はできなかったが、私がちょど仕事から帰ってきて車庫にバイクを仕舞ったところへ宅配されてどんぴしゃり。不在で無駄骨を折らせては申し訳ないと思っていたところへ来てくれたので運がよかった。
だけど、この手の通販って、どうして時間指定ができないんだろう。時間指定ができれば互いに都合がいいと思うのだが。

【書】「醫」（No.25）

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新字体の「医」は、この旧字体の左上のパーツをいただいたのは明らかだ。それで、この「医」のパーツは何を表しているかというと、箱の中に矢を隠しておく図。右上の「るまた」は手に木の杖を持つ図。この二つを合わせて、「エイっというおまじないの声」を示す。そして、下の「酉」は酒壺の象形。全体で、酒を供えて祈祷することで病気を治した昔の医術が見える。
しからば私も、医の原点に立ち戻り、酒壺に蓄えられた百薬の長で病気を治すとしますか。でも、百薬も呑みすぎれば体の毒でしょうから、ぺろぺろなめる程度にしておきましょう。