いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

落日にまだ少し間の梅蕾(あ)

【写真】庭の梅の蕾。

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この時期の梅はまだ固い蕾だが、これが寒明けのあたりからぽぽっとほころび始める。それが今から楽しみ。
梅とくれば、「東風吹かばにほひをこせよ梅の花主なしとて春を忘るな」(菅原道真)である。
この歌を高校で教わった時は、確か「春を忘るな」のところが「春な忘れそ」になっていたと思う。一体どっちが正しいんだと気になってネットに当たったら、同じ思いを抱く人はいるもので、「菅原道真の歌『東風吹かばにほひをこせよ梅の花主なしとて春を忘るな』を『春な忘れそ』と書いてあるものもあるが、どちらが正しいのか」と、あるサイトで質問している人がいた。<http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000066229
その質問への回答が、「文献によって記載が異なる」として、
「春を忘るな」と記載→「拾遺和歌集」「大鏡」「源平盛衰記」
「春な忘れそ」と記載→「宝物集」「十訓集」「古今著聞集」「延慶本平家物語」「太平記」
と整理している。
で、回答者は「文献が一番古いものは拾遺和歌集である」と指摘する。ということは、元は「春を忘るな」であるかと思いきや、続けて、「が、どちらが正しいかは一概に言えないのではないか」との見解を述べる。
一番古いのが拾遺和歌集のそれであるならば、答えは決まり、だと思うがそうとも断定しきれない事情があるらしい。
個人的には「春な忘れそ」の響きの方がしっくり来ます。高校時代にそう読んだ時の響きが、ずっと頭の中に余韻として残っているからかもしれません。


【書】「壺」(No.13)

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昨日の「酒」からの連想。「酒」の字を書こうと思ったそばから次はこの字を書こうと決めていた。
それで、例によって『五體字類』を参照したら、イメージしていた篆書とは別にこの書体が載っていた。
「壺」は象形文字で、象形文字は大抵の場合篆書で書くとしたものだが、この字は篆書ではなく草書。草書は原型をとどめないほどに抽象化した書体なのに、崩してなお原型の面影をとどめている。見れば見るほど酒壺に見えてくる。これはもう、書と絵が融合したアートですね。面白いねえ。


【絵日記】市原悦子(No.65)。

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市原悦子さんの訃報を聞いて、すぐに描いた。その時は輪郭だけを描き、彩色はそのうちやろうとうっちゃっていた。
それで今日、灯油販売の車がやって来るのを待つ間、チョチョっと彩色した。前回の「水彩絵具」ツールはどうも私には馴染まないと判って、彩色を「ソフト鉛筆」に戻した。
うん、やっぱりこっちの方がしっくり来る。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】1月18日(金)6:33〜7:42の伊豆長岡の空。34秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10218427397698439?sfns=st