いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

下駄箱の花艶めいて春近し(あ)

【写真】デンドロビウム。

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保護者のボランティアの方が昇降口の下駄箱に活けてくれる。
昨日の昼休み時間、「この花は何て言うか教えて」とクラスの子が私を昇降口まで連れて行った。「花しらべ」でチェックし、「デンドロビウムだよ」と、いかにも知ったふうに言ったが、私もこの花を間近に見るのは初めて。花言葉は「わがままな美人」だって。なるほど、それでプレゼントには不向きの花と言われるんだね。


【書】「酒」(No.12)

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これは好きな字というよりも好きな呑み物。こいつを呑める年齢になってからかれこれ45年は経つが、これまでに呑みあきたことは一度もない。ほぼ毎日呑んでいる。これがないと一日が終わらない。翌日に職場検診を控えていても一日の終わりの儀式として欠かすことはなかった。
この酒、家で静かに呑んでいる分には人様に迷惑をかけることはまずないが、外で呑んだ夜は家にたどり着くまでに様々な失態をしでかし、諸方面に少なからぬ迷惑をかけてきた。いちいち数え上げたらきりがないが、例えば、平塚のアパート時代に、横浜で呑んだ帰りなど、大磯駅をはじめとして沼津駅まで、東海道線の駅で乗り越さない駅はないくらい総なめした、といえば大体想像がつくだろうか。
呑むと所構わず眠る癖があるのである。特に冬場の電車の座席は暖房がポカポカ効いて、必ずと言っていいくらい眠ってしまう。そういうことだから乗り越しは冬場が多い。2月の冷たい雨の降る函南駅ホームで一夜明かしたときは悲惨だった。
座れば乗り越すから立ったままでいようと立っても、そのうち疲れて、前の席が空いたりすると反射的に座ってしまう。降りる一つ前の駅まで頑張って立っていたのに、つい座ったばかりに乗り越してしまったこともあって、我ながら情けなくなる。そんなこんなを繰り返してきた。
先ほど東海道線の各駅を総なめしたと言ったが、実は一つだけ降りずに済んだ駅がある。それが三島駅。
それで今は三島駅を始発とする「いずっぱこ」の沿線に住んでいるのだから、これも不思議な縁である。いずれその沿線に住むようになり、いくらでも利用する駅になるのだからそこだけ乗り越さずに残しておこうと、いたずらな運命がホームを踏ませなかった、というのは馬鹿げた思い過ごしだが、なぜ伊豆を終の住処に選んだかを思うとき、どうしても運命がそうさせたとしか思えないところもある。運命はいたずらが好きなのである。
電車の乗り越しなら可愛いものだが、とても可愛いとは言えない失態もあって、それはここでは言えない。何があっても墓場まで持って行く。人間には一つや二つはそういう秘密があって、何ぴとも踏み込めない。たとえ夫婦でも。
大体、秘密を持たない夫婦なんてあり得ない。互いに秘密を持つから夫婦をやっていられる。正直に言ってごらんと言われて正直に言うと、そこから破綻が始まることは世の常である。正直者が馬鹿をみるのは今も変わらない。政治もしかりである。
なんだか話が変な方向へ走りだした。ここら辺でやめておこう。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】1月17日(木)6:34〜7:43の伊豆長岡の空。34秒。

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