いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ママチャリのベル軽やかに小正月(あ)

ママチャリ・グランプリに参加した。富士スピードウェイで毎年行われるママチャリ・グランプリは今年で12回目。
横浜の高校で3年担任だった時の教え子たちが、富士スピードウェイを一緒に走りましょうよと数年前から私に声をかけてくれ、こんな老軀でもチームの足しになればと昨秋参加に同意した。
このレースは、7時間ママチャリを漕ぎ続け、その間に何周するかで順位を競う。ママチャリを漕ぐ人数は何人でもよい。人数が多ければ一人分の漕ぐ回数も少なくて済むが、人数が少ないと一人で何周も漕がなければならない。
今回エントリーした我がチームは、私も含めて総勢6名。ママチャリは言い出しっぺが千葉の柏から車で運んだ。このレースのためにわざわざ新調したという。運んだのはそれだけではない。灯油ストーブやらコタツやらの暖房器具、レトルト静岡おでんやそれを温める鍋、カップラーメンや豚汁スープ、その他飲み物類など、キャンプ用キャリーカート山盛り2台分の諸々が運び込まれた。
隣のチームでは焚き火で肉を焼きながら車座で缶ビールを飲んでいる。当然、ママチャリとて飲酒して走るのは厳禁なので、そういう人たちは、もっぱら応援に専念することになる(私も最初はそれを狙っていた)。

ママチャリを漕ぐ人と応援する人と役割を決めているのだろう。和気藹々といい雰囲気だ。どこかの企業の方たちだろうか。参加人数が多いとそういう分担もできる。
我がチームは6名の少数精鋭なので(一人くたびれたのがいるが)それができない。走る順番をなんとなく決め、私は二番目に走ることになった。
一回目は端から写真を撮りながらのんびり走るつもりでいた。上り坂では自転車を降りて押した。そんなことだから、後続にビュンビュン追い抜かされ、私が追い抜けそうな自転車は前に一台もない。チームの立てた目標は「順位を気にせずのんびり走ろう」だったから、私はその通りを実践したまで。なのだが、義務教育ほどの年齢の子にもひょいと抜かれるとさすがに負い目を感じて、少しは立ち漕ぎなどしてみるものの、身体がふらついて気負うほど前へ進んでくれない。どうにも歩いた方が速いだろうくらいのスピードしか出せなかった。それで1周だけでピットイン。
それでも、せっかく富士スピードウェイに来たのだからスタンド前の直線を颯爽と駆け抜けたいという気持ちも捨てきれず、二回目の出番では頑張って2周走った。膝が少しヘロヘロ気味だったがなんとかスタンド前を走り抜けた。よし、これで孫にも自慢できる。
レース終了の3時に近づき、チームで作戦を練って、フィニッシュのチェッカーフラッグはどうしても私に味わって欲しいという教え子たちの計らいに、ではとチームの最後の走りを担当することになった。

1周した時点で制限時間の3時を過ぎていれば、それでめでたくチェッカーフラッグを振ってもらえる段取りだったし、私も走るのは1周だけのつもりでいた。
ところが、3時より5分早くポイントを走り抜けてしまった。ゴール前で時間調整をして3時になるのを待てばよかったのに、そのまま走って2周目に突入してしまった。
1周走ってフィニッシュするつもりが、もう1周余分に走るハメになり、1周4.5kmのレーシングサーキットを結局チーム最多の5周も走ってしまったのでした。
ゴール付近で待っていてくれたチームの皆さんには大変ご心配をおかけしました。でも、こうして皆さんのおかげで貴重な体験をさせてもらい、とても感謝しています。ありがとう。機会があったらまたお声かけください。今日は本当にお疲れ様でした。


【写真】ママチャリ・グランプリの様子。
▼キャリーカートに積んで駐車場から荷物をレース控え場所まで運ぶ(結構歩く)。荷は1台に積みきれず2往復する。

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▼このテントで入場券替わりのリストバンドを買う。1,000円。

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▼様々のテントが並ぶ。昨夜からテントに寝泊りする人も多く、中にはテントの中で麻雀の卓を囲んでいるグループもいた。

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▼今回のレース用に新調された我がチームのママチャリ。

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▼スタート前の様子。すごい数です。エントリー数は850チームとのこと。

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▼午前8時ジャストにスタート。

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▼ピットにコタツを用意しているチームも。大会の常連だろうか、勝手知ったる周到さです。

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▼坂の上りはさすがにきつい。上位を狙うチーム以外はみんな歩いている。もちろん私も。

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▼坂の向こうに富士山の裾が大きく見える。このあたりで雪もぱらつく。

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▼走り終えての「静岡おでん」。野外で食べるおでんって、なんであんなに旨いんだろう。

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▼ピットの液晶画面に示された順位。午後2時時点で我がチームは700番台をキープ。

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▼荷物を撤収して第7駐車場まで運んだところで、雨がポツポツ落ちてきた。

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▼反省会は、御殿場駅近くの焼き鳥屋で。いただいたトロフィーを立てて「乾杯!」

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【温泉】小山町町民いこいの家「あしがら温泉」。


【タイムラプス】お休み。
朝早く夜遅かったため、撮影せず。