いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

幼子の身をいつぱいに書初す(あ)

午前4時前に床を抜け出し、流しに積んだ昨晩の食器を洗う。孫娘にきづかれないようにと、かなり気を遣って食器を洗ったつもりだったが、ついついガシャリと音を立ててしまった。いけね、と耳をすましたが起きてくる気配がない。ふう良かった、このまま起きないでいてくれよと願いながら洗いを続ける。が、またしても音を立ててしまう。流しの食器を音立てないで洗うのはなかなかに難しい。
さて、今度の音で目が覚めたかもしれないと聞き耳を立てていたら、果たして2階で人の動く気配。続いて襖戸を開ける音、階段を降りてくる音が聞こえ、台所に毛布にくるまった孫娘が現れた。お兄ちゃんみたいにもう少し寝てればいいのに。いや、ごめん、起こしたのはこっちだ。
孫娘は私が台所に立っているので、勝手にパソコンでYouTubeを見だした。リカちゃん人形のコマ撮りアニメを熱心に見ている。洗い物が済んでもまだそうしている。しめしめ今のうちにブログを書けるだけ書いとけと新型iPad Proで書いたら7時には書き終えていた。カバーのキー ボードを使えたのが時間短縮になった。
8時過ぎにお兄ちゃんが起きてきて朝食。二人とも朝食はパンがいいと言うので食パンを焼いてやる。トースターなんて気の利いたものはないから、魚焼き網をコンロに乗せて一枚一枚焼く。それに甘夏マーマレードをつけて食う。旨いと言ってくれると思ったら甘かった。苦いから残していいかと孫娘。それを聞いてお兄ちゃんも食い残した。気合いを入れて作った甘夏ママレードは、どうやら子どもの舌には合わなかったようです。
さあ、そろそろ書初めをやろうかと準備しているところへママが二人を迎えに来た。ママは1日に子どもたちを私に預け、自分は小田原に帰り、2日に書初めを終えた二人を連れて帰ろうとしていたのだったが二人の書初めは終わっておらず、もう一日伊豆にいたいと言う二人を残してまた小田原に帰り、今日3日、改めて二人を迎えに来たのだった。
書初めを書き終えての昼食は、そばがき。昨日のそば打ちで残った菊練りの塊を千切って好きな形に作っていいからと孫娘に任せたら、ハートだのうんちだの餃子だのの形に作り、まるで粘土細工を楽しむように楽しんでいた。
そいつを茹でて、別に作っていたもつ煮込み鍋を椀によそってそばがきのつもりにしたが、そばがきの塊はしょせん塊で、そばのようにちゅるちゅるというわけにはいかなかった。囲炉裏を囲んだ全員に不評で、茹でた塊が冷蔵庫に大量に残ってしまった。ああどうしよう、これを全部平らげるには一週間は食い続けないといけないぞ。
昼食後は孫と一緒に近所を散歩。ママは早く帰りたいふうだったが、孫はもう少し遊びたいと言って、「いいでしょ? ママ」と、ママから許可をとっていた。私も疲れ気味で、「日が高いうちに帰ったほうがいいよ」と言ったが、孫たちは散歩に行くと言ってきかない。
散歩は下のブランコ公園まで。帰りは二人を代わりばんこにおんぶする羽目になり、もう最悪。そうなることが判っていたら散歩になんか行かなかったものを。

孫たちがばたばたと小田原へ帰った後で、書いた書初めを忘れて行ったことに気づき慌ててケータイに電話する。戻って来た家族を代表してお兄ちゃんだけが家に入って来たが、車で飲む飲み物が欲しいと言い出し、急遽「じぃじ水(梅ジュース)」を作りペットボトルに入れて持たせる。
そんなこんなで、最後までばたばたの連続だったが、孫が帰った後の静寂はほっとすると同時に、祭りの後のようで一抹の寂しさも禁じ得ない。


【写真】書初めをする孫娘。

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小学校の冬休みの宿題だそうだ。小4の孫娘は「流れる星」、小6のお兄ちゃんは「新たな決意」。古新聞を半切の大きさに切って、それぞれお手本を書いてやる。
本当はこの日のために半切を用意しておくつもりでいたのだったが、うっかり買い忘れていた。学校からもらった清書用紙は1枚しかないというので、練習用も古新聞を切って作った。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】2019年1月3日(木)6:22〜8:34の伊豆長岡の空。33秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10218308627209251?sfns=st