いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ゆく年や青墨擦れる手を止めて(あ)

賀状を書き終え、湯屋グッズを持って家を出たのが午後4時少し前。朝からの賀状書きで疲れたので、賀状を投函しがてら早めに一二三荘の湯に浸かることにした。
一二三荘に着いたら、大型キャンピングカーが2台並んで駐まっていた。ナンバープレートを見ると「大宮」と「湘南」。湘南ナンバーの方には後ろに、「○◯さんが行く 温巡り」というステッカーが貼られてある。温泉好きの方がキャンピングカー仲間と全国を旅しているのかなと思いながら玄関を入ると、三和土のベンチに、頭にバンダナを巻いた人とキャップをかぶった人が座っていた。見知らぬ人である。が、いかにも全国湯巡りをしてそうな雰囲気を醸している。すでに湯から上がってくつろいでいるといったふうだった。
一二三荘を出て踏切の先のひらい精肉店に向かう。店の前では2人の人が誘導灯を振って駐車場整理をしている。今日は店の前の駐車場だけでなく、前の道の向かい側も臨時駐車場になっていた。
店は正月用の肉を買い求めるお客さんで混んでいた。店の玄関を入ってすぐのところにぶら下がっている整理番号を手に取ると「37」番。こんな大きい数字の札は初めて。ベーコンはと見たら、ケースにベーコンが見えない。訊いたら「売り切れました」だって。ベーコンは日持ちするから、正月用にどさっと買っていくんだろうね。私もそのつもりで今日は多めに買って行こうと思っていた。みなさん、考えることは一緒です。
仕方がない、ではメンチをと思って、ケースに2個残っていたメンチを狙ったら、「36」番の人に買われてしまった。結局、豚カツと牛切り落としを買う。別に何も買わないで店を出てもよかったが、整理札を持つと何か買わなきゃいけないと思ってしまう。それが店の作戦と判っていても、つい財布の紐を緩めてしまうんだなあ。
今日のお客さんの中に「鹿(の肉)はないか」とフロア整理のスタッフに訊く人がいた。「鹿肉はうちでは取り扱っておりません」とスタッフが言うと、「では、猪は?」と更に訊く。スタッフも困ったように「うちは伊豆牛が売りですので」と伊豆牛を買い求めるよう促していた。遠くから来たお客さんだろうか。伊豆とくれば鹿肉猪肉だろうと発想し、どこぞの別荘かなんかで、その手の鍋でもやろうと思ったんだろうね。アテが外れて残念なことでした。
次はいつもの魚屋さん。日曜は定休のはずなのに今日はやっていた。店に入ると、真ダコ、酢ダコ、甘エビ、イクラ、数の子と、いつもと違う品揃え。正月用だ。が、さすがにどれもなかなかのいい値段が付いている。その中に「子持サザエ」というのを見つけた。子持ちのサザエ? これは珍しい。「大」と「中」の大きさがあって、「大」はだいぶ残っていたが、直径10cmほどの丸いケースに入った「中」は1個だけ残っていた。1,680円。これまたいい値段だが、まあ正月だからと気前よく買うことにした。賀状書きを頑張ったから、そのご褒美にという気分も多少あった。


【写真】賀状書きに使った硯、小筆、青墨。

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引越しの荷物から青墨が出てきたので、今年はこれを擦った。昔から青墨の色合いが好きで、ちょっとした書を書くのによく使っていました。


【温泉】一二三荘。
風呂場に下りたら、湯船にストレッチ先生がいた。「今日はぬるいよ」と言う。「そうですか、最近ぬるいですよね」と私。
そうです、最近ぬるいんです。今日は特にぬるい。昨日よりだいぶぬるい。後から入ってきたホリエモン水道氏が言うには「ここんところ寒いからじゃないか」と言うが、どうだろう。気温と温泉の温度とは関係ないような気もするが。


【タイムラプス】12月30日(日)7:17〜9:35の伊豆長岡の空。34秒。

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