いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

蕪まろく煮てしなしなと夜の雨(あ)

雨中、カブを走らせ、大場の病院で前立腺超音波検査と胃カメラ検査を行う。
今日の担当は、いつもの女医さんではなかった。白髪混じりのあごひげを豊かに蓄えた男の先生である。この人に診てもらうのは初めて。院長先生だろうか。院長先生にしてはだいぶ風貌が若い気もするが。
いつもの診察室に入って診察台に仰向けになる。腹にゼリーを落とされ、バーコードのようなやつで鳩尾から下へ、また脇腹へとグリグリやられる。これは職場の定期検診などで何度もやっているから慣れている。ただ、今日の検査はだいぶ念入りで、これまでのより倍の時間をかけていたように思う。
探触子(バーコードのようなやつを、そう呼ぶらしい)が一箇所にとどまって、一点集中で探りを入れるふうにされると、なんか変な病巣でも見つかったかとドキドキするが、後での問診で「異常は認められません」と言われ、ひとまずホッ。膵臓も正常だという。
では、HbA1c値がジリジリ上昇してきているのはどうしたわけか。今日示された数値は前回より0.1ポイント上がっていたが、体のどこかで悪玉が悪さをしているのだろうか。
それで前回、いつも診てもらう女医さんに、「糖尿病の方は胃癌になるリスクが高いので、念のため、胃カメラで胃の検査をしてみましょう」と言われていた。
胃カメラを飲むのは今回が二度目。最初は藤沢の市民病院で飲んだが、20年ほど前のあの時は口から飲んでとても苦しい思いをした。それ以来ずっと胃カメラを敬遠してきていた。そのことを女医さんに話したら、「今は鼻から入れるから楽ですよ」と言われ、ならばと胃カメラ検査をしてもらうことにしたのだった。
超音波検査が終わり、待合室のベンチでiPhoneをいじっていると、奥の部屋に呼び出された。初めて入る診察室である。そこに先ほどの顎髭の先生と白衣姿でない女性の人がいて、女性の人が私を診察台に横たわるように言う。この女性も初めて見る人。今日の胃カメラ検査のために外部から出向して来た看護師さんだろうか。それにしても、会計事務の人だって白衣を着るのに、この人はどうして白衣を着ていないのだろう。
鼻腔に麻酔を注入するところまでを看護師さんが行い、胃カメラの操作は顎髭先生が行う。鼻に管を通し、「これから食道に入ります、胃に入ります」と途中経過を丁寧に私に語りかけながら、ちょちょいのちょいといったふうに管を操る。
その間、横向きに診察台に寝ている私の背中を看護師さんがずっとさすっていてくれた。思わず涙がこぼれる。看護師さんの優しさにではない。鼻に突っ込まれた管が涙腺を刺激したらしい。
撮られた胃の写真を見た。襞がくっきり写る中に、小さなポリープが見られた。それは2mmほどの大きさで、気にするほどのことではないとのことだが気になる。「細胞を切り取って採集したから、詳しいことは次回ご説明します」と顎髭先生。

まさか、胃癌、なんてことはないよね。まあ、なって何の不思議はないが、苦しむのだけは嫌だな。


【写真】かぶとベーコンの炒め物。

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ベーコンはひらい精肉店でよく買う。ここのベーコンはとにかく旨い。その旨さを知ってからスーパーでベーコンを買わなくなった。
ベーコンは、大抵、ベーコンエッグにして食うが、今日は、先日お米を送ってくれた新潟の農家さんが小かぶを同梱してくれたので、かぶを使ったレシピをネットで探してこれに行き当たった。レシピには、かぶの葉も一緒に炒めるとあったが、葉は切り落とされていたので代わりに余っていた長ネギ一本を足した。
ベーコンを軽く炒めた後で丸く切ったかぶをドバッと入れる。料理酒をざっと注ぎ、酢を入れ醤油を入れて中火で汁がなくなるまでグツグツ煮る。たったそれだけ。かぶが柔らかくなるまで少し時間がかかるかと思ったが、すぐにしなしなと柔らかくなった。
ヘルシーで簡単な男料理ということで、晩酌にぴったりです。


【タイムラプス】12月22日(土)6:04〜7:32の韮山方面の雨空。21秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10218209311046409?sfns=st