いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

踏み石にしなだれ雨の野菊かな(あ)

2年の音楽の授業に参加。
合唱コンクールが終了してから、音楽の授業は「鑑賞」に入った。2年が鑑賞するのはスメタナの「モルダウ(ブルタバ)」。より鑑賞を深めるためにと前時に図書室やパソコン室で、スメタナの生涯や、チェコの歴史、なぜ川の呼び名が二つあるのかなどの調べ学習をした。
今日はその調べたことを各班で共有し、班の代表が前に出て発表した後で曲の鑑賞に入る。

この交響曲のメインとなる第2曲の旋律には聴き覚えがあった。中学の音楽の授業で聴いたのだったか。そのあたりの記憶は定かでない。「カマキリ」という音楽の先生のあだ名は今も覚えていて、そのあだ名の元となった容貌も記憶に残っているのに、「モルダウ」の曲をどこで聴いたか覚えていない。音楽の先生が言うには、「モルダウ」は昔から中学校のクラシック音楽鑑賞の定番とのことだから、たぶん中学のどこかの学年で聴いたのだろう。曲名も「モルダウの流れ」だったと記憶している。
特支学級の子たちと一緒に音楽の授業に出ていると、いろんなことを学べて楽しい。まあ、私が勝手に楽しがっているのだが、クラシック音楽もただ聴くだけでなく、その作られた背景を知ると、またいちだんと鑑賞が深まるような気がしてくる。
で、家に帰ってYouTubeでもう一度「モルダウ」を聴いてみた。チョロチョロと流れ出した小川が、やがて大きな川となり、さまざまな歴史の喜怒哀楽を飲み込みながら森を流れ草原を流れ町を流れ、さらに大きなうねりを生んで昔と変わらぬ姿のまま悠久の彼方へと流れていく……。そんな風景を想像しながら聴き入った。
私は、クラシック音楽について語る知識を持ち合わせていないが、この「モルダウ(ブルタバ)」は何度聴いても飽きない。そういうのを人は名曲と言うのでしょう。
この音楽の授業がなければモルダウはドイツ語で、ブルタバはスメタナの母国語の呼び名なのだという区別さえ知らないままでいただろう。スメタナが祖国を語るとき、川の名はモルダウではなくどうしたってブルタバでなければならなかった。だから私もこれからは、モルダウとは言わずブルタバと呼ぶことにしよう。


【写真】庭のコンギク(紺菊)

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六畳和室の濡れ縁と、その下の踏み石とのはざまに咲いている。数年前から咲き出した。今の家と辻堂を行ったり来たりしていた頃は咲いてなかったと思う。
実はこの花、2年前の11月12日のブログにも登場している。その時は「花しらべ」で調べても名を特定できず、単に「冬菊」としてアップした。
今回もう一度「花しらべ」に当たったら、候補に「コンギク」と出た。類似に「ノコンギク」もあるが、ノコンギクの花は白で花期も9月と早い。コンギクの花期は10月〜12月とあったので、たぶんこれはコンギクではないかと見た。花言葉は「秘めた恋」。


【タイムラプス】11月9日(金)5:59〜7:43の伊豆長岡の空。26秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217859706066503/