物忘れ増すを恨みず蜜柑むく（あ）

明後日11月7日（水）に新型iPad Proが発売される。同時に新型Apple Pencilも。今それを買うかどうか迷っている。
iPadとApple Pencilの組み合わせで絵を描くようになってから、その前まで親しんできた絵筆はほとんど手にしなくなり、今は孫の遊び道具と化している。
これまではスケッチブックに鉛筆で下書きをし、水で混ぜ合わせた絵の具を塗り、また、画仙紙に水墨で描く方法を独習してきたが、今年4月にiPadとApple Pencilを得てから絵を描くスタイルが革命的に様変わりしてしまった。
あれから半年が過ぎ、今度また新たなiPadとPencilが世に出るという。買うかどうか迷っているということは、欲しいが今のiPadから乗り換えてまで買う価値があるかどうか見極められないでいるということである。
欲しいと思う理由その1。
今使っているiPadの画面サイズが9.7インチで、その大きさだと絵を描くのに窮屈に感じるようになったこと。だから、今回出る12.9インチが欲しい。
欲しいと思う理由その2。
Apple Pencilを充電するのを面倒に感じていて、それをiPadに認識させるのに接続用コードコネクタに一度差し込まなければいけなかったこと。それが今回の新しいPencilが磁石でiPadにくっつき、同時に充電する仕様になった。これで、あれっPencilどこやった？　と探すこともなくなる。
欲しい理由をまとめていたら、ますます欲しくなった。12.9インチiPad11万1,800円、2世代Pencil1万4,500円の合計12万6,300円はだいぶの出費だけど、働いているご褒美で、今のうちに買っちゃおうかな。買っちゃえ。

【写真】西浦のみかんと田中山の大根。

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職場も湯屋も大仁になってから、踏切横のコンビニにはあまり足を運ばなくなった。
以前はここでよく地元の野菜を買っていた。店長が「親方」と呼んでいる農家の人が、地元の田中山で育てた旬の野菜をコンビニで提供してくれる（朝と夕方）。基本的に八百屋ではないから、どんな野菜が売られているかは行ってみないと判らない。行って売られている野菜を見て、それで、そうかそろそろこの野菜が出回る時期になったかと季節を感じたりもしていた。
久々に今日行ったら、みかんが売られていた。西浦（沼津）のみかんである。西浦みかんといえば「寿太郎」だが、「寿太郎」の出荷は年が明けてからになるので、今日のみかんは「青島」か、それより収穫時期の早い早生温州みかんか。
レジに持っていくと店長が網袋に入ったミカンを上から下から左右からためつすがめつ見たものだ。私が、何をしているのだろうと怪訝な面持ちになったのを店長がそれと察して、「傷んでいないかどうか見ています。糖度が高いもので傷みやすいんです。はい、これ、大丈夫です」と言う。傷んでいたら買う人に申し訳ないという店長の心意気が伝わってきて、こういう店を大事にしたいと思った。